上智大学国際教養学部の春学期入学者を対象とした入学試験について(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.223―

(2013年11月11日 17:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、SOLのOBOGの中で評判のよい大学の一つとして横浜市立大学の国際総合科学部を挙げ、その海外帰国生入試の概要をお知らせしました(他にも、AO入試やIB入試という形式で帰国生の受け入れを行なっています)。この入試では、面接試験やそこで資料として用いられる志望理由書の出来が合否に大きな影響を及ぼしますので、来年度以降に受験を考えている人は、受験準備のこのような側面に対するサポートが充実している環境で学ぶようにしてもらえればと思います。


さて、帰国生を対象とした特別入試には、書類審査のみで合否が決定されるというものがいくつかありますが、上智大学国際教養学部の入試がその代表例で、春学期(4月)と秋学期(9月)に入学するための試験をそれぞれ2回実施しています。この入試で出願資格を認定されるには、「国内外を問わず、通常の12年の学校教育課程を修了している(もしくは、入学までに修了見込みである)こと」の他に、大学入学資格習得のための試験などに関する以下の2つの条件を満たす必要があります。


(1)以下の試験のうち、いずれか一つの成績証明書を提出できること
  ・SAT Reasoning Test
  ・ACT
  ・IB Diploma
(2)英語運用能力を証明するために以下のテストのいずれか一つの成績証明書を提出できること
  ・TOEFL
  ・IELTS(Academic Module)



なお、上の(2)は、SAT Reasoning TestやACTのスコアが提出できたり、IB DiplomaコースでEnglishのLanguage A: LiteratureやLanguage A: Language and Literatureを履修していたりする場合、もしくは英語を主要な使用言語とする教育機関での在籍期間が5学年以上である場合には免除されます。


合否の判定については、インターネット上の情報を見ると、上で挙げた統一試験や最終試験、英語運用能力試験の成績が主な判断材料であるという印象を受けますが、それはあくまで一面的な理解に過ぎません。この学部は通常の授業をアメリカの大学と同じような形で行なっており、それは受験者の審査の段階でも同様で、高校での成績や出願手続き時に提出するエッセイの出来も重要になります。例えば、高校の成績が最終学年に向けて着実に向上しており、エッセイが高校での体験をベースにこの学部で何を学びたいのか、そのように考える理由は何かということを説得力のある文章で示すことができたケースでは、SAT Reasoning Testのスコアが1500点程度でも合格したという人がいます。このような傾向を考えると、統一試験などの成績が良くても、油断することなく出願に向けた準備を行なうべきだと思います。


この入試の春学期に入学する人を対象にしたものの出願手続き期間は第1期が9月初旬から10月初旬に設定されており、第2期が今年度は11月20日から12月20日までとなります。大学に直送することが求められている書類が多くありますので、早めに準備を始めるようにしましょう。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームやこちらよりご連絡ください。
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