英語運用能力を伸ばすためには(1) ―英語学習の勧めvol. 162―

(2019年3月5日 18:15)

こんにちは。SOLの余語です。
海外の高校に通っている人や、日本の高校に編入して帰国生入試やAO入試を受験する予定である人の多くが知っていることだと思いますが、これらの特別入試の多くで出願資格を得たり、入試に合格したりするには、TOEFLやIELTS、TOEICといった英語運用能力試験のスコアが必要になります。2019年度に受験を予定している人の中には、高いスコアの取得を目指して学習をしている人だけでなく、すでに何回か受験した人も少なくないと思います。

このような取り組みを通じて順調に目標とするスコアが上がっている人もいるはずですが、TOEFL iBTで言えば60~80台といった辺りからなかなか抜け出すことができないということは珍しくないことです。また、スコアは上がっているものの、自分が予想しているペースではないためにストレスを感じている人にも、これまで帰国生大学受験セミナーを運営している中で出会ってきました。

現代の日本社会では「(英語が主に使われる環境で)英語を実際に使う経験を蓄積することが英語運用能力を伸ばすのに最もよい」という考えが主流になっており、そのような立場からすると、上で述べたような問題は高校から海外に単身留学をした人に限定されるものということになるのだと思います。しかし、実際には保護者の仕事の都合などで海外に長く滞在している人でも英語運用能力試験のスコアが上がらないことに悩んでいる人は少なくありません。

これは、日本語を母語にしている人(どのような言語が母語になるかについては様々な学説がありますが、最も厳しい条件がついているものによると、6歳までに10,000時間以上ふれたものが母語になるようです)が、アカデミックな場面で通用するような水準まで外国語として接する英語の運用能力の伸長を目標とする場合、英語にふれた期間の長さだけでなく、英語にどのようにふれたり、どのように学習を進めたりしていくかということが重要だということを示しているように思われます。

ここ数年、日本の書店に行くと「正しい英語学習」のあり方を説明する書籍を多く目にすることができますが、帰国生の場合には、英語運用能力の伸長を阻む要因には様々なものがあり、複数のものが一人の人に同時に悪影響を及ぼしているというケースも見られます。そのようなことを考えると、帰国生が「正しい英語学習」の方法を考える際には、学習者一人ひとりについて個別に考えなければならないということになると思います。

次回の記事では、帰国生が英語運用能力を伸ばそうとしたときに直面する問題を具体的に取り上げ、学習者一人一人に合った学習法の必要性を確認したいと思います。

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