学校成績を上げておくことの必要性について ―帰国生大学入試についてvol.8―

(2010年12月20日 13:54)


こんにちは。SOLの余語です。
前回は、帰国生入試の受験を考えている人にとっての教育相談サービスの重要性と、複数のものを利用すべきということについて説明しましたが、今回も海外にいる間に行えることとして、学校成績を上げておくことの必要性について述べたいと思います。

帰国生入試では、ICUの9月入学試験、早稲田大学国政教養学部AO入試や慶應義塾大学のような書類審査と面接試験のみのものがあり、これらの試験では学校成績が重要なのは当然のことです。一方、小論文試験や英語試験のような学科試験がある多くの大学では、高校の成績証明書の提出が義務付けられていますが、東京大学や京都大学、横浜国立大学経済学部といった国立大学を除いて、出願資格の確認に使われるのが一般的で(これについては「帰国生大学入試についてvol.1」で述べた通りです)、上で挙げた大学の受験を考えていない人には、学校成績を上げる必要性は感じられないはずです(ただし、これは受験の合否に直接的な関係があるかという話で、もちろん精神年齢の向上と学校成績には密接な関連があります)。

これは多くの場合、確かに正しいのですが、学科試験のある私立大学でも学校成績を重視するところがあります。例えば、上智大学の経済学部経営学科がそうです。昨年、僕らが指導した生徒の中に、中央アジアのある国から帰ってきたHさんという人がいました。彼女は、滞在国の海外校や自分の時間で経営学を熱心に学んでおり、経済学部や経営学部で出題されるような課題に関して、説得力のある小論文を書くことができましたし、英語の長文読解もそつなくこなすことができました。

実際に、当日の試験の様子を聞く限り、学科試験の出来に関して大きな問題があったとは思えません。与えられた資料も適切に整理できていましたし、英語の長文の内容もしっかりと把握できていました。しかし、彼女は合格を勝ち取ることができませんでした。もともと上智大学は1つ1つの学科の合格者が少ないうえ、経営学科は最も競争が厳しいので、Hさんが合格できないこともありうるのかとも思いましたが、念のため、面接試験の様子を聞いてみました。すると、面接官が彼女の言うことに真剣に耳を傾けてくれていなかったことがわかりました。

Hさん以外にも、面接試験で話したことをちゃんと聞いてもらえなかった人がいましたが、そのような人たちに共通するのは学校成績があまりよくないということでした。学校成績が「足切り」に使われたのか、得点化されて面接試験の得点の一部となっているのかはわかりませんが、その良し悪しが合否に関係しているのは間違いないようです。

それほど数は多くありませんが、学科試験の成績とともに、学校成績の良さを重視する大学は確実に存在します。そして、1回きりの試験の成績だけで合否を決定するよりは、ある一定期間でどれくらい学習してきたのかということを見る方が公正であるようにも思えます。自分の志望大学が学校成績を見るのかどうかを事前に確認し、今後の学校生活の過ごし方を決定するようにしましょう。

それでは、受験を考えている大学が学校成績を重視するかは、SOL教育相談サービスにてご確認ください。

【無料教育相談フォーム】
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