2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.33 ―帰国生大学入試についてvol.126―

(2012年10月31日 20:20)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 123からvol. 125の各記事では、横浜国立大学の経営学部や教育人間科学部学校教育課程、経済学部で実施される、2013年4月に入学する帰国生受け入れのための入試制度を紹介しました。このうち、帰国生徒入試の出願手続き期間は11月初旬となっていますが、今回は同じ時期に出願のために必要な書類を送付することが求められている東京大学の外国学校卒業学生を対象とした特別選考の出願条件などをお知らせします。


この入試制度において、日本国籍を有する帰国生は「第2種」という資格で出願することになります。「第2種」という資格で出願が認められるには、「外国において、通常の12年の学校教育課程を修了している(もしくは、修了見込みである)こと」というものの他に、外国の教育制度を採用する海外の教育機関での在籍期間に関して、次に示す2つの条件のいずれかを満たす必要があります。


(1)最終学年を含めた3学年以上を継続して在籍していること
(2)学校教育課程の最後の6学年において、通算して5学年以上を在籍していること



出願条件の中には、通っていた高校が採用する教育制度における大学入学資格取得のための統一試験などについてのものはありませんが、この入試における合否の判定の過程は2段階で構成されており、その第一段階である書類選考を通るには大学入学資格を取得していることが実質的な条件となりますし、そのための統一試験などでも優秀な成績を修めていることが不可欠です。なお、自分が修了した教育制度において何が求められているかは、以下に入試要項へのリンクを貼っておきますので、その13~14ページを確認してください。


【東京大学外国学校卒業学生募集要項】
https://www.u-tokyo.ac.jp/stu03/pdf/gaikokugakkouboshuuyoukou2013.pdf


書類選考に合格した人は、次に筆記試験や面接試験を受験することになります。筆記試験には日本語と外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、ロシア語、スペイン語、イタリア語、韓国朝鮮語、アラビア語から一つを選択)による小論文試験と、一般入試と同じ問題が出題される外国語試験(原則的に英語、ドイツ語、フランス語、中国語から一つを選択)という2種類の試験があり、小論文試験では入学を希望する学類で取り扱われている学問的事項に関するテーマが出題されます。この対策としては、新書などで一つ一つの学問分野で注目されている事柄に関する理解を深めておくことや、自分から具体例を出せるように「朝日キーワード」のような新聞をまとめたものを読んでおくことが考えられます。また、外国語試験に関しては、「赤本」といった一般入試の過去問を集めた本を入手し、一般入試の受験生の最高点をコンスタントに上回ることを目標に練習を重ねていくべきです。


出願手続き期間は11月1日から8日までとなります。ただし、学校成績に関する書類などについて原本しか持っておらず、それを提出することを望まない場合、大学事務局でコピーしてもらったものを提出することが可能ですが、この手続きの受付期間は10月26日に終了してしまいました。例年、同じ時期に締切日が設定されますので、来年以降の受験を考えている人に注意してもらえればと思います。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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