be to doという形の使い方についてvol.2 ―英語学習の勧めvol.108―

(2012年3月26日 13:55)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、「be動詞+to do」という表現の意味で、to doの用法についてのこれまでの説明から最も理解しやすいものを紹介しました。しかし、この表現にはより頻繁に目にする用法というものがあり、そちらを理解しておくことの方が重要です。今回は、それについて説明したいと思います。


今回の記事で説明する「be動詞+to do」の用法は、次に引用する例文で見ることができます。下の解説を読む前に、この例文の意味を考えてみてください。


Fire chiefs in the county are to meet and discuss their concerns about the worrying trend.


この文のto meet and discuss以下を前回の記事で説明したような「~すること」という意味で捉えてしまうと、<消防署長>=<会って、憂慮すべき流行に対する懸念について意見交換すること>という意味がよくわからない等式が成り立ってしまうことになります。消防署長は人間ですので、ある行為と同等のものとして並べてしまうのは、論理的におかしいはずです。


そこで、辞書でbe動詞を調べてみると、「be動詞+to do」の形に1つの項目が当てられているのが確認できるはずです(ジーニアス大辞典なら「助動詞」の2に、Oxford English Dictionaryならauxiliary verbの3に説明があります)。それによると、「be動詞+to do」は「~することになっている」、もしくは「~する運命である」という形で、ある人やものの予定や運命を表すということになっています。つまり、上の例文は、「郡の消防署長たちは、憂慮すべき流行に対する懸念について直接、意見交換することになっている」という内容を表しているのです。


以下に、今回説明した予定や運命を表す「be動詞+to do」を用いた例文をいくつか辞書から引用しておきますので、その用法を確認するようにしてください。


The two clubs were to meet in a match many considered a grand final preview.


The same year he met the girl who was to become his wife and decided to look for a job.


He was to remain a friend of Dee's throughout his life and undertook joint work with him.



それでは、次回は「be動詞+to do」の他の意味を確認したいと思います。なお、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


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