2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.5 ―帰国生大学入試についてvol.98―

(2012年7月26日 17:35)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、慶應義塾大学の法学部で実施されるFIT入試の概要をお知らせしましたが、この大学のSFCに設置された総合政策学部や環境情報学部でもAO入試が実施されています。これも、海外の教育制度の統一試験などのスコアを帰国生入試で合格するのに十分な程度まで高めることができなかったり、日本の高校に編入したりした帰国生が受験するものですので、今回の記事で取り上げたいと思います。


総合政策学部や環境情報学部のAO入試は1年に3回実施されていますが、その出願条件は以下の通りです。


(1)大学入学時までに高校を卒業していること
(2)通っていた高校が教育制度において大学入学資格を取得していること
(3)自分が出願した時期以外に実施されるこのAO入試に出願していないこと



これに加えて、前回説明した法学部のFIT入試と同様に、学業やボランティア、芸術・文化活動、スポーツなどの学校内外での活動で一定の実績をあげていることや、外国語運用能力やコンピューター技術の習得において高度な能力を持ち合わせていることが必要になります。ただし、総合政策学部や環境情報学部のAO入試では、学業以外の活動で一般的に高く評価される実績を修めていて、それを賞や資格という形で証明できたり、関連する資料を提出できたりすることが必要になります。この点では、合格可能性がある人はFIT入試よりもやや限定されていると言えるでしょう。


合否の判定は、提出した活動報告書や志望理由書、自己アピール、自分の実績を証明するために任意で提出する資料などが判断材料となる第一次審査と、プレゼンテーション(任意)や面接を中心とした第二次審査を通じて行われます。以下にリンクを貼る募集要項の31ページの入試実績が示すように、第一次審査で多くの人が不合格になっていることや、提出する書類は面接試験で参考資料となるものであることを考えると、受験準備をする場にいる小論文の教師を協力し、志望理由書や活動報告書の内容をできるだけ魅力のあるものに仕上げることが必要です。また、プレゼンテーションに関しても、自分の考えがより明確に試験官に伝わるようにするために、小論文の教師と練習を重ねることが重要だと言えます。


【慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部募集要項】
https://www.admissions.keio.ac.jp/exam/l6j2qm0000000dzo-att/l6j2qm000000d6gp.pdf


出願手続きについては、どの時期に大学に入学するかによって出願期間が異なるということと、帰国生入試と同様に、Webエントリーと提出書類の郵送という2段階で構成されていることが特徴です。2013年の4月に入学する予定の人は、7月2日10:00から8月8日23:59までがWebエントリー期間で、8月6日から8月8日までが提出書類期間というのが日程的に最も近い出願期間となります(これは、10月に第二次審査が行われるもののためのもので、同じ4月入学者でも12月に第二次審査を受ける人には、別に出願期間が設けられています。その点については、募集要項を確認してください)。提出する書類によって直送が求められていたり、その他の手続きを経ないと正式なものとは認められなかったりすることに注意しましょう。


それでは、今回の記事の内容についてご質問などがある場合には、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



トップへ戻る