2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.16 ―帰国生大学入試についてvol.109―

(2012年9月4日 12:05)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 106からvol. 108では、青山学院大学で行われる海外就学経験者入試や帰国子女入試、文学部英米文学科の自己推薦入試を取り上げました。「SOL帰国生大学受験セミナーについて」のvol. 34でも述べた通り、8月下旬から9月前半の時期は都内の難関私立大学の出願手続きが集中している時期ですが、中央大学の海外帰国生特別入試のものもその一つです。今回はこの入試制度の概要をお知らせしたいと思います。


中央大学の海外帰国生特別入試は法学部や商学部、文学部の各学科、専攻で実施されていますが、その出願条件は次の通りです。


①日本国籍、もしくは永住権などを有していること
②2012年4月1日から2013年3月31日までの間に高校を卒業し、通常の課程による12年の学校教育を修了していること
③外国の教育制度を採用する海外の高校に継続して2学年以上在籍したこと



※この入試制度で出願する場合には、早稲田大学の帰国生入試とは異なり、複数学部の併願は認められていませんし、法学部や商学部で実施される英語運用能力特別入試や商学部のドイツ語・フランス語・中国語・スペイン語特別入試との併願もできないことに注意してください。


合否の判定は、筆記試験、面接試験の結果に基づいて行われます。筆記試験は各学部によって内容が異なりますので、その詳細については以下にリンクを貼る入試要項の4ページや入試要項とともに送付されてくる過去問を参照してもらえればと思いますが、商学部の外国語試験は英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、中国語、スペイン語でも受験することができますし、法学部や文学部ではドイツ語やフランス語の試験が用意されています(ただし、文学部でこれらの試験が受験できるかは出願する専攻によって決まります)。日本の大学の帰国生入試では、外国語試験が英語のものしかないというケースが大半ですが、中央大学では英語圏ではない国々の教育制度を採用する高校に通う人にも門戸が開かれていると言えるでしょう。


また、商学部では、TOEFL iBTやPBT、TOEIC、IELTS、英検といった英語運用能力試験で大学所定のスコアや級数以上のものを取得しておけば英語試験が免除されます。ただし、これまでに受験した人の結果を見る限り、これらの試験のスコアや級は得点化されて、国語試験の結果と合わせた形で合否の判定に用いられていることが窺われますので、英語試験の免除に必要とされているスコアや級をできるだけ上回ったものを提出することが重要です。


【中央大学海外帰国生特別入試要項】
https://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/law/pdf/b01_06_02-04.pdf?200512050000


出願手続き期間は9月10日から14日までとなります。商学部で英語試験を免除されるには、TOEFL iBTなどの結果を直送することが必要になりますし、その他の試験の結果で条件を満たそうとする場合にも、その成績を証明する書類の原本を提出しなければならないことに注意してください。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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