SOLお勧めの電子辞書について(2016年3月版)vol. 5 ―英語学習の勧めvol.150―

(2016年4月25日 12:20)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、電子辞書を英語学習に用いる際に、コンテンツとして搭載されていることが望ましいものとして、英和大辞典2つと和英大辞典、そして英語を外国語として学ぶ人を対象とした英英辞典を紹介しました。これらの辞書は、TOEFLの受験準備や高校の授業において、英文を正しく読み書きするのに大きな役割を果たすはずです。

さて、今回の記事では、前回紹介したもの以外で英語を学習する際に使うべき辞書を2つ紹介したいと思います。一つは、研究社が発行している「新編英和活用大辞典」です。この辞書は様々な英単語が他のものとどのように使われるかということを例文やイディオム、表現を通じて示すということに特化した辞書で、日本語を用いた英語の辞書では例文の掲載数が多いものの一つで、単語が実際に用いられているところを見ることでその意味や用法に関する理解を深めることができます。また、エッセイを書く際に参考になる文を見つけることができるだけでなく、「連語検索」(2つの単語が意味や用法的に相性がよいか、1つの文で同時に用いることができるかというコロケーション的な関係を調べるものです)という機能を使えば、正しい英文を書くことだけではなく、英文を読む時にその構造について考えるヒントを得ることができます。

そして、もう一つの辞書がOxford Thesaurus of English(OTE)やそのコンサイス(簡易)版に代表されるような類語辞典です。英語を使ってエッセイを書く時に注意すべきことの一つとして挙げられるのが、(特に、同じパラグラフ内の接近した位置で)同じ単語や表現を何度も繰り返し使わないということですが、このような問題を解決するには文を作る際の視点を変えるといった方法の他に、同じ状況を異なる単語や表現で描写できるようにしておくということが考えられます。そのような方針で英文を作っていくのに役立つのが類語辞典であり、英語学習のための機能が充実しているタイプの電子辞書であれば、ほとんどのものが英語圏の出版社が発行しているものを搭載しています。その他にも、大修館書店が発行している「英語類語辞典」が入っているものもあり、これを活用するのもよいと思います。

今回紹介した辞書はいずれも、前回の記事で取り上げたものと異なる側面から英語を外国語として学ぶことで使いこなすことができるようになる人(しつこいようですが、帰国生を含めたほとんどの日本人がこれに当たります)を支援してくれるものです。英語を学習する際には、これらの辞書をフル活用する時間を持つようにしましょう。

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