学習院大学の海外帰国入試について ―帰国生大学入試についてvol. 271―

(2020年10月16日 12:15)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、明治大学の2つの学部で実施される帰国生が受験することの多い特別入試を紹介しました。どちらの学部でも充実した学生生活を送るために高い日本語運用能力が必要となるため、小論文試験や論述読解試験の出来が重視されますが、ここ数年英語教育を重視する姿勢を打ち出しているので、英語運用能力試験の成績についても出願資格を得るのに必要な基準となっているものより高いものを取っておいた方がいいと思います。

さて、今回は9月の終わりから10月の始めに行われる入試の一つである学習院大学の海外帰国入試を取り上げたいと思います。この大学は最近、雑誌などで「都内にある大学で最も面倒見のいいところ」として紹介されていますが、もともと首都圏の国立大学の教員に将来なることが期待されている、もしくはそのような大学を定年で退官した人が授業を担当することが多いため、SOLのOBOGで入学した人の間で満足度が高い大学の一つです。海外帰国入試では文系学部に限定すると文学部や法学部、経済学部の多くの学科で帰国生を受け入れています。

この入試の試験形式や合格するのに必要なものは学部・学科によって異なります。まず文学部では外国語運用能力の成績の提出が求められておらず、その代わりに筆記試験の段階で国語や小論文の他に外国語の試験(英語、フランス語、ドイツ語、中国語で受験が可能で、英語の試験では文法を正確に理解しているかを問うものや、英文の和訳や内容の説明をしなければならないものに加えて、エッセイの課題が出題されるというように、受験者の英語運用能力を様々な角度から試すものになっています)を受けなくてはなりません。これらの試験の出来がどこまで重視されるかという点については、心理学科のようにそれで合否が決定してしまうところもあれば、英語英米文化学科のように筆記試験の成績がそれほど高くなくても面接試験で大学での学びに積極的に取り組み姿勢があると判断されれば合格するケースがあるというように学科によって様々です。

一方、法学部や経済学部では、今年は新型コロナウィルスの感染拡大の影響で受験機会が制限されてしまったため入試要項では「望ましい」ということになっていますが、例年はTOEFL iBTのスコアを提出が必要になります(法学部では学んでいた高校が採用しているカリキュラムにおける大学入学資格取得のための統一試験の成績でも大丈夫です)。合否判定は、提出したスコアと筆記試験の成績に基づいて行われ、経済学部ではTOEFL iBTのスコアが60台後半であれば合格している人がいますし、法学部でも75くらいが一つの目安になっていると思われます。また、筆記試験は法学部では帰国生入試やAO入試で多く見られる小論文試験ですが、経済学部では英文和訳問題(英語の経済誌の記事から出題されることが多いようです)が出題されます。そのため、この学部を受験する場合には、他の大学・学部とは異なった準備が必要になるという点に注意しましょう。

それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【教育相談フォーム】
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