TOEFL iBTやIELTSの受験について(1) ―英語学習の勧めvol. 165―

(2020年4月23日 15:15)

こんにちは。SOLの余語です。
世界各地で新型コロナウィルスの感染拡大が大きな問題となってから3か月近くが経とうしています。我々とスカイプで連絡を取っている生徒が滞在している地域では、外出に厳しい制限が設けられ、高校の授業もオンライン上で実施されていますが、長期間ホームステイをしている家に籠ることでストレスを感じている人も多いようで、同居している家族などに関する愚痴を聞くことが増えました(そのような場合には、授業時間を延長しています)。

さて、日本の主要な大学の帰国生入試やAO入試、自己推薦入試などの特別入試では、TOEFL iBTやIELTS、TOEICといった英語運用能力試験のスコアを提出することが求められるようになりました(一般入試でも少しずつ増えています)。そのため、現在スカイプで授業を受講している生徒もこれらの試験の対策に取り組んでいますが、新型コロナウィルスの感染拡大が問題となっている中で、いずれの試験においてもキャンセルが相次いでいます(今年からカナダの高校を卒業した人が慶應義塾大学の帰国生入試などを受験する場合に結果の提出が求められるようになったアメリカの統一試験であるSATも同様です)。

このような状況を受けて、TOEFL iBTの実施団体であるETSは、TOEFL iBTを試験会場に行かなくても受験できるTOEFL iBT Special Home Editionというプログラムを提供し始めました。

<TOEFL iBT Special Home Edition HP>
https://www.ets.org/s/cv/toefl/at-home/?gclid=EAIaIQobChMIxpOW6aP76AIVhVVgCh3KegY4EAAYASAAEgIFwPD_BwE

SOLの生徒でもすでに受験した人がおり、彼によると試験会場で受験するTOEFL iBTと試験の形式などは変わらないとのことですが、WindowsがOSになっているパソコンでないと受験ができない(Appleのパソコンを使っている場合にはWindowsのOSをインストールすることが必要になりますし、iPadのようなタブレット端末やスマートフォンからでは受験できません)という問題点があるようです。

また、このテストの結果は正式なTOEFL iBTのスコアとして大学などの教育機関で扱われるものであると上にリンクを張ったホームページでは述べられていますが、日本の大学の多くはどのようなテストの結果を正式なものとして受け入れるかということなどについて、独自の判断をしようとする傾向があります。そのため、TOEFL iBT Special Home Editionのスコアでも受理するのかという点については受験予定の大学に問い合わせをした方がよいと思います(そのような問い合わせが多くなればなるほど、大学側が受け入れる可能性も高まります)。

上で述べたようにいくつか注意すべき点はありますが、多くの人が集まる会場での試験実施が難しい状況においては、今年度日本の大学を受験する人は今回紹介したTOEFL iBT Special Home Editionを受験するということを検討してもいいのではないかと考えています。

それでは、TOEFL iBTなどの英語運用能力試験の対策についてご質問などがある場合には、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html

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