1年間を通じて実施している個別指導について(2) ―SOLからのお知らせvol.224―

(2021年4月14日 19:15)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、SOLの帰国生大学受験セミナーで1年間を通じて実施している個別指導の概要をお知らせしました。個別指導は帰国生入試やAO入試の受験まで1年以上ある人を対象とすることが多いですが、その主な目的の一つがTOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の対策です。これらの試験に向けた学習は海外の高校での生活を充実したものにすることにもつながりますので、単身で留学している人などにも受講してもらえればと思います。

さて、前回の記事で紹介した個別指導を受講する他の目的としては、海外に滞在している間の日本語運用能力の維持や伸長もあります。人間が知的に成長するには、個人や社会が直面する様々な問題に関連している物事に対する視野を広げ、そのつながりや意味について考えるというプロセスが必要不可欠です。そして、多くの場合、このような取り組みは周りの大人がある時点で注目されている問題について話しているのを聞いたり、それに関する本や新聞記事などを読んだりすることによって促進されます。そして、その際に重要なのは、これらの知的な刺激の効用を十分に受け取れる水準まで運用能力が高まった言語が手元にあることです。

この点で心配なのが、高校などから海外に単身留学している人です。彼らは通常、運用能力が年齢相応な段階に高まっていない外国語が主に使われる環境で生活を送ることになる上に、母語である日本語で日常的なコミュニケーションが取れる大人が周りにいません。また、ここ十数年でインターネット上のコンテンツが数多く生まれ、海外に住んでいても日本語で情報収集することが比較的容易になりましたが、このメディアは「利用者が起こしたアクションに従って動く」という特性を持っており、自分が予期していないような情報や見解に遭遇することが少ないため、若い人の視野を狭めてしまう可能性があります(インターネットが「社会のタコ壺化」を生じさせていると主張されるのはこの効果を指しているのだと思います)。

また、海外での滞在期間が長い場合でも、そこで広く使われている言語の文法に関して誤った理解があったり、十分な語彙量が蓄積できていなかったりするケースには、年齢相応に知的な成長が見られないという状況につながることが考えられますが、これらの問題に直面している人の外国語運用能力を求められる水準まで上げるには一定の時間がかかります。このようなことを考えると、海外の高校などで学んでいる期間でも、多くの日本人にとって母語である日本語で定期的に知的な刺激を受けることが望ましいということになるはずですし(日本の大学の帰国生入試やAO入試には小論文試験があり、この試験では一般的に精神年齢が高い人の方が成果を出しやすいという傾向もあります)、その機会を十分に活かすために日本語運用能力の維持・伸長のための取り組みをしておくべきだと思います。

なお、個別指導の授業料などの詳細に関しては、以下にリンクを張るページを確認してください。よろしくお願いいたします。

<SOL帰国生大学受験セミナー「2022年4月より後に大学入学を目指す人を対象にした個別指導など」>
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course4/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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