5月17日から5月21日までの個別指導などについて―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 156―

(2021年5月17日 18:30)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、SOLの教室で授業を受けていた時期の違いに関係なくOBOGの交流が活発なものになるように、新型コロナウィルスの感染拡大という問題が解決した時点からOBOG会の活動として定期的な食事会などを開く予定だということを述べました。これからの社会で求められる様々な人で構成されたコミュニティーを作るために多くの人がそのような機会を活用してくれればよいなと考えています。

さて、昨年移転してきた新しい施設はバリアフリーになっています。僕が手と足の筋肉が他の人よりも早く衰えていく病気を患っており、それほど遠くない将来に車いすを用いる形で生活を送ることになるのでこのような仕様にしたのですが、歩道から玄関に上がるところには電動のリフトがありますし、教室の1階(共有スペースや小教室があります)から2階(大教室や図書スペースがあります)に上がるためのエレベーターもあります。また、トイレに関しては生徒用のトイレに手すりを設置しており、そこに車いすで入れない場合にはより広い空間を取っている僕の部屋のものを使用してもらうことが可能です。

日本は欧米に比べて公共施設のバリアフリー化が遅れており、車いすに乗る人が自由に動き回れる環境とは言えないと思いますが、その中でも教育機関は小学校から大学までそのような取り組みに極めて消極的であると指摘されてきました。最近、国会でALSを患っている議員がある地方の高校が定員割れの状態になっているにもかかわらず、登校したり授業を受けたりする段階で人や機械のサポートを必要とする人の受け入れを拒んでいる実態を明らかにしていました。以前の記事でも述べた通り、日本の政府が教育にかけているお金はもともと先進国の中で最低水準にありますし、障害を抱えるということに対する偏見も相変わらず強いため、上で述べたような状況がポジティブな形で変化していくかについての見通しは明るいものではありません。

しかし、少子高齢化が進んだり「脱産業化」に向けた取り組みがなかなか進まなかったりする日本では社会保障制度がますます脆弱なものになっていくことを考えると、障害を抱える人にも専門的な学びをする環境を確保することでキャリアを形成する機会が与えられなければフェアな社会とは言えませんし、「お互いに支え合うことのできる仲間」と出会うチャンスが与えられる必要もあります。また、彼らとともに生活をすることは、自分と生活の状況や価値観などが異なる人とのコミュニケーションを取る経験が蓄積できることで、物事を考える際の視野が広がったり物事を考えたり人に何かを伝えるスキルが向上したりすることにつながるという点で、障害という問題に直面していない人にも教育上の効果が期待できます(これは一般的に「インクルージョン教育の利点」という文脈で語られるものですが、海外留学のメリットに一つとして挙げられる「国際性」にも通ずるところがあり、留学支援に税金を投入するより教育環境のバリアフリー化に注力する方が期待されている効果を上げられるのではないかと思います)。

SOLの教室ではこのようなことも考えて教室のバリアフリー化を進めています。身体に障害を抱えていて一般的な予備校や塾に通うことが難しいが日本の大学で専門的な学びをしたいと考えている人にはこの記事の最後にあるフォームなどから連絡してもらえればと思います。

さて、今週の個別指導や個別面談についてですが、東京23区やその近郊で新型コロナウィルスの感染者が減少し始めたように思えますが、国の緊急事態宣言は発令されたままです。そのため、公共交通機関を使って教室に来る場合には、ターミナル駅を使わないのであれば対面で、この条件を満たせないケースではzoomなどを使ってオンラインで行うことにします。よろしくお願いいたします。

【個別面談お申込みフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form2.html

それでは、帰国生大学受験セミナーのグループ指導の内容や日程などに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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