現在の教室の状況について(2022年1月17日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 170―

(2022年1月17日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、OBOGが頻繁に顔を出してくれるというこの教室の特徴の一つに新型コロナウィルスの感染拡大がどのような影響を及ぼしたかということを述べました。そこでふれたこれから大学3年生になる人を対象にした就活セミナーについては、日程など詳細が決定しましたので、関心のある方はFacebookのSOLのページをご参照ください。

さて、SOLの帰国生大学受験セミナーでは、2人の教師が小論文や英語の授業を担当するだけでなく、生徒が提出した答案の添削から進路指導、志望理由書を含めた出願手続きの際に提出する書類作成や面接試験の準備のサポートなど、帰国生入試やAO入試の受験に向けた全てのプロセスに関わるようにしています。一般的な予備校や塾では分業制を採用し、それぞれ専属の職員を当てているようです(その上、授業も含めて僕らから見ると十分なサポートがないという話をよく聞きます)が、それでは生徒に満足のいくような受験生活を送ってもらうのは難しいと考え、上で述べたような体制を取っています。

それがどのようなことかを述べる前に、日本の大学の帰国生入試やAO入試における合否の決定のあり方を説明しておきたいと思います。首都圏の私立大学の文系学部がこれらの入試を実施する際には、TOEFL iBTやIELTSに代表される外国語運用能力試験(最近は英語のものに絞ることが多いです)の成績を事前に提出させた上で、小論文試験や面接試験を受けることを求めるのが一般的です。そして、入試要項などを見ると、これら全ての結果を基に合格者を決めるというように述べられています(中には、外国語運用能力試験の成績は出願資格を得るための条件を満たしているかを判断することのみに用いるとしている大学や学部・学科もあります)。

これらの入試に関しては、現在、インターネットで予備校や塾が出している情報にふれることができますし、実際に受験した人の体験記なども多く見られます。帰国生入試やAO入試に合格するのに外国語運用能力試験の成績がどのような水準のものであるべきか、小論文試験や面接試験に対応するのにどのような力をつけておくべきなのかといった点に関する一般的な傾向を確認するためにそのような情報を収集した際に、同じ大学や学部・学科のものでも異なる説明があることに強い戸惑いを感じたことがある人は少なくないようです(この教室の生徒や保護者からはそのような声をよく耳にします)。

このようなことが起こる理由の一つは、帰国生入試やAO入試の合否の判断において重視するものが大学や学部・学科によって異なるということです。最もよく見られるパターンは外国語運用能力試験の成績と小論文試験の出来で判断するというものですが、そこでもどちらがどれほどの重みをもっているかについては多様なあり方が見られますし、小論文試験でどのような能力を見たいかにも違いがあります。それに加えて、これら2つのどちらかのみで合否を決定していると推測される大学や学部・学科もありますし、それぞれ満たすべき水準を超えている人が面接試験で知的なコミュニケーションを取る能力、もしくは積極的に学びに参加する姿勢を十分に持っているかをアピールできるかが重要なポイントとなる場合もあります。

実際に一つ一つの大学や学部・学科で何が求められているのかに関しては、このブログで一昨年の夏から秋にかけて代表的なものをまとめてあるので、そちらを確認してもらえればと思いますが、難易度や配点に多少の差はあったとしても、求める学力のあり方に大きな違いは見られない一般入試に比べて、大学や学部・学科によって合格に必要なものが異なってくるというのが帰国生入試やAO入試の特徴の一つと言えるでしょう。

現在、教室がある東京23区やその近郊では、新型コロナウィルスの新たな変異株の流行により、新規感染者が急激に増加しています。帰国生大学受験セミナーのグループ指導や個別指導を受けている人の多くはオンラインで授業に参加しており、実際に教室に来ているのは一日3、4名です(そのうち一人は教室の近くで居候をしています)。マスクをするなど感染対策をしていますが、この後も今見られるような傾向が続くようであれば、彼らの受講のあり方を検討しなければならないと考えています。

それでは、帰国生の大学受験やSOLの帰国生大学受験セミナーなどに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

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https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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