「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の授業について(7)―SOLからのお知らせvol.251―

(2022年4月13日 18:15)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
3月30日の記事では、小論文の対策を進める際に、授業に参加する人の人数を一定の規模に抑えることができれば(SOLの帰国生大学受験セミナーでは16名としています)、グループ指導には個別指導にはない学習上のメリットがあることを説明しました。このようなことを書くと、学力が伸びていない人だけによい影響があるようなイメージを一般的に抱かれますが、小論文試験に対応する力が高い人にもさらなる成長を促す効果が期待できます。

さて、SOLの帰国生大学受験セミナーの6月下旬から始まる小論文試験対策のグループ指導には定員を16名としていること以外にも特徴があります。例年、この教室には他の予備校や塾から移ってくる人がおり、彼らからそれまでいた学習環境のあり方について聞くことがあります。その中には、どのような意図に基づいて授業の内容などを決定しているのか不思議に思うものが少なくないのですが(その最たる例が、教師が黒板に書いたものを授業1コマ分の時間を使ってただノートに写すというものです)、小論文試験に向けた準備の初期段階において授業の中に小論文の答案を作成するだけの時間があることがその一つです。

6月後半から8月にかけての時期は、多くの人が小論文試験で問題文として出題される学術的な文章に初めてふれることになるので、その内容を正確に把握するために必要な概念や用語、人間や社会が直面する問題に関する知識といった点で確認したいと思うものが教師にも生徒にもあるのが通常です。また、文章の構成や表現のあり方から重要なポイントを見分けていく(「しかし」の後に筆者の主張やそれにつながるものが来る可能性が高いというのがその一つです)など文章を読解する上でのスキルを習得しなければなりませんが、それについても同じことが言えます。

そして、小論文の内容を決め実際に文章化していくということに関しても、問題文の内容を踏まえた上でどのような主張をするのが適当なのか、それに説得力を与える論拠や具体例としてどのようなものが有効なのかについて、教師と直接コミュニケーションを取ることで理解を深めていきたいと考える人は少なくないでしょう。それに加えて、メモの作成の仕方のように、小論文を実際に書く前の段階でどのようなステップを踏んでいくべきなのかというようなことを教えてほしいと思っている人がこの教室で授業を受けている人の中に例年一定数存在します。

我々は、このような小論文対策に取り組み始めた段階の授業において多くのものを生徒に吸収してもらいたいので、できるだけ長い時間を教師と生徒の間でのコミュニケーションに使いたいと考えています(もちろん小論文の答案を添削する際のコメント欄などで上のようなことにふれることはありますが、口頭でのコミュニケーションの方が細かなところまでよりよく理解することにつながりやすいようです)。そのため、「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の1学期の小論文試験対策のグループ指導では、授業の2日前までに答案を提出してもらい、授業ではそれを返却した上で全ての時間を問題文の内容や答案の作成のあり方に関する解説や生徒からの質問の対応などに充てることを基本にしています。

なお、「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」のこの学期の詳細については、以下のページをご参照ください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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