2023年9月以降に大学入学を目指す人を対象にした夏期の授業について(1)―SOLからのお知らせvol.250―

(2022年4月6日 19:00)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
現在、「SOLからのお知らせ」では、「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の1学期(2022年6月20日~8月26日)から実施するグループ指導の特徴を紹介していますが、同じ時期に2023年9月以降に日本の大学への入学を目指している人を対象とした少人数グループ指導や個別指導も行います。今回の記事では、TOEFL iBTやIELTSのReading対策を主な内容とする少人数グループ指導についてお知らせしたいと思います。

インターネットにある様々な情報を見る限り、日本の教育機関だけで英語の学習をしてきた人にとって、これらの英語運用能力試験のReadingは他のパートよりも取り組みやすいものとされることが多いようです。しかし、程度の差が個人によってありますが、英語を実際に使用した体験を蓄積することで運用能力を伸ばしてきた、英語圏の中学校や高校に在籍した経験のある人のスコアの内訳やその変化のあり方を見ると、全体として高いスコアを取っている場合でも、このパートのスコアが最も鈍い伸びを示します。

一般的に、母語である日本語運用能力がしっかりとしたものであり、周りの人とのコミュニケーションに積極的な姿勢を持っている人であれば、speakingに関する能力は英語圏の国や地域で2年間以上滞在していると一定の範囲のトピックに対応できる水準まで上がると言われています。writingについても、学校でエッセイなどを書く機会も多いことから自分なりに使いこなせる単語などが増えていき(その速度や量についても個人によって大きく異なりますが)、それなりの数の人が内容や表現の多彩さ、文法や語法の正確性といった点に問題はあるものも少なくありませんが、200~300語で構成される文章を書けるようになります。

また、そもそもTOEFL iBTやIELTSは英語以外の言語を母語とする人が英語圏の大学で学ぶことができる言語運用能力があるかを判定するものであり、通常このような人がネイティブに比べて不利な立場に置かれることが予想されるこれらの能力に関するパートでは採点が甘いものになっています(例えば、TOEFL iBTのWritingでは、内容について一貫性があるかどうかしか問いませんし、文が成立しないほどのものでなければ、文法的なミスに関しても大雑把に評価しているようです)。これはListeningでも同様で、個人差はあるものの、海外での滞在年数が長くなればスコアも上がっていくのが一般的な傾向です。

一方で、英語で書かれた文章は、音声で情報伝達されるのと異なり、時間をかけてその内容を理解することができるので、英語以外の言語を母語とする人が英語圏の大学で学ぶ際に重要な情報源になると言われます。そのような考え方が反映されているためか、TOEFL iBTやIELTSのReadingで出題される文章には構造がそれなりに複雑なものが見られますし、単語や表現に関しても日常生活の中では目にする機会が少ないものが多く入っています。それに加えて、SpeakingやWritingと異なり、自分が自由に使いこなせるものだけでなく、これらの試験を実施する機関が大学で学ぶために習得しなければならないと捉えているものが理解できないと対応できないというこのパート特有の特徴もあるため、Readingに関しては他のパートに比べるとスコアが伸びないと感じる人が多くいますし、それを伸ばすには長期の取り組みが必要になります。

このため、高校の長期休暇の間に行うこれから最終学年に入る人やまだその段階にもない人を対象にした少人数グループ指導では、IELTSのReadingで出題されるのと同じ形式の問題を使い、そこで高いスコアを取ることを目指す「アカデミック・リーディング」という授業を2022年6月20日から8月12日までの期間に週4コマ(1コマ80分です)行います。定員は4名で、1週間に3つのpassageをしっかりと読み込んだ上で、そこで解説した文法事項や単語・表現に関する確認テストを行う予定です。

なお、今回紹介した、2023年9月以降に日本の大学への入学を目指している人を対象とした少人数グループ指導の詳細は以下のリンク先で確認してください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course4/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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