「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の授業について(15)―SOLからのお知らせvol.262―

(2022年6月29日 17:15)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の2学期(2022年8月29日~11月25日)のグループ指導の特徴として、週に2回、80分もしくは90分の制限時間内に帰国生入試やAO入試の小論文試験で出題されるものと同じ形式の問題を解く時間を設けていることを挙げました。取り上げられるトピックなどの点で他の大学や学部・学科と大きく異なるものについても授業外で同じような取り組みができるようにしており、これによって一人ひとりの生徒が本番の試験でどのように行動すればいいのかを習得できると考えています。

この学期の特徴をもう一つ挙げるとすれば、面接試験に向けた準備のサポートがあります。帰国生入試やAO入試には小論文試験の他に面接試験があるものが多いことは広く知られていることだと思いますが、そこでどのようなやり取りがなされたかは一般的にイメージされているほど大きな影響を合否の判定に及ぼしません。これには、日本の大学がこれまで入学者の選抜において面接試験を行ってきた実績が乏しいことや、試験官と受験生の相性などによって評価が左右されやすいことが関係していると思われます。この結果、ほとんどの場合、志望理由が明確な形で説明ができ、それが学部・学科が提供するものと合っていることが確認できれば大きな問題は起こりません。

ただし、例えば、上智大学の経済学部経営学科のように面接試験の内容が大きな役割を果たしているところがあるのは事実ですし、日本の中学校や高校を受験した経験がある人でも、(少なくとも日本語での)面接試験を受けるのは初めてという人がほとんどで、それが心理的な重荷になっているという話をする人も少なくありません。そのため、「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の2学期では、生徒の不安が最大限軽減されることを目標として(人にもよりますが、ある程度「試験慣れ」をしない限り、不安が完全に解消することはないと思いますが)、面接試験に向けた準備のサポートを行っています。

このサポートは2段階で構成されており、一つ目の段階が面接試験で話すことに関するメモの作成です。ここでは、OBOGが自分の受験した帰国生入試やAO入試の面接試験で訊かれたことを記録したシートなどにある質問に対する答えを、志望理由書などの内容を踏まえながら考えてもらいます。そして、メモが作成できた段階で、我々がその問題点を指摘したり、追加の質問を付け加えたりすることを繰り返し行うことによって、その内容を練り上げていくことになります。その後、授業外の時間に本番の試験と同じような形で、教師と生徒の両者が満足できる状態になるまで実際の試験と同じような形式で練習をすることになりますが、そこでは知らない人の前で話すことに強い緊張感を覚える人にはそのメモを見ながら答えてもらうなど、一人ひとりの生徒の特性を踏まえた形で準備を進めていきます。

このような面接試験の準備におけるサポートに関して、通常の予備校や塾と大きく異なる特徴になるには、志望理由書などの出願手続き期間に提出する書類の作成と同様に、内容を決める段階から教師に相談ができることに加えて、生徒が受験する全ての入試について同じプロセスを踏むということがあります。他の予備校や塾からこちらに移ってきた人の話を聞く限り、東京大学や京都大学と言った難関国立大学の帰国生入試で合格が期待できる人以外は面接試験の練習も1回しか受けることができないのが通常のようですが、この教室では生徒からの希望がある限り、筆記試験の対策以外のサポートも全ての大学や学部・学科について行っています。

なお、この学期の詳細については、以下のページをご参照ください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

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