「日本の高校3年生コース」の概要について (3)―SOLからのお知らせvol.291―

(2023年3月8日 19:30)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、海外から帰国し日本の高校に編入したり、高校入学以前の段階で海外の教育機関に在籍した経験を持っていたりする人を対象とした「日本の高校3年生コース」の1学期(2023年1月4日~6月30日)の概要をお知らせしました。この学期では、対面もしくはオンラインでの個別指導において、TOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験や日本語小論文試験の対策に関するものに加えて、日本の高校で教師などと良好な関係を築くためのサポートを行っています。

さて、このブログでは以前から、高校から海外に単身で留学した人が第二言語である英語で周りの人とコミュニケーションを取る際に、自分が考えていることを年齢相応な形で伝えられることに困難を感じることが少なくないという問題を取り上げてきました。これは一般的に彼ら/彼女らが家庭の外で人間関係を築こうとする段階にあることを考えると悪影響を及ぼすものだと言えると思いますが、中には、このような状況に長い期間置かれることで心身の健康状態が良好なものでなくなってしまうケースも見られます。

言語教育学の観点から書かれた文章などを読むと、母語である日本語を主な使用言語とする学習環境に戻してあげることが彼ら/彼女らが直面する問題を克服するための方法の一つとされており、実際に留学先の高校を退学し、日本の高校に編入する人が以前からいると聞いています。そして、2020年の初めから始まった新型コロナウィルスの感染拡大によって、保護者と離れて海外で生活することに不安を覚えたり(異国の医療機関で治療を受けなければならない可能性が誰にでもあったことを考えると仕方のないことだと思います)、日々の生活で蓄積されたストレスを解消する機会となっている日本への一時帰国が難しくなったことをネガティブな要因であると捉えたりして、日本に帰国することを決めた単身留学生もいます(現在も一人そのような人が教室に通って来ています)。

上で述べたような事情で日本の高校に編入した場合には、そこに在籍している他の多くの人と同じように一般入試の受験準備を行うのも選択肢の一つになりますが、古文や漢文、日本史、世界史といった科目の学習が遅れていると感じているのであれば、英語運用能力試験や小論文試験の対策を行い、帰国生入試(海外の教育機関の在籍期間が2学年もしくは3学年以上あれば出願資格を得ることができます)やAO入試(こちらにはそのような制限はないのが通常です)の受験を検討するのがよいのではないかと考えます。自分にはどのような入試を受験できる可能性があるかということを検討したい人には、この記事の最後にリンクがあるフォームから連絡してもらえればと思います。

なお、「日本の高校3年生コース」の日程や授業料などについては以下のページも参照してください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course3/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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