単語の学習について (1) ―英語学習の勧めvol. 198―

(2026年2月11日 19:00)

<今回のポイント>
〇帰国生入試や総合型選抜を受験する場合には、TOEFL iBTやIELTSといった英語運用能力試験の対策に早くに取り組むべきです。
〇特に、Readingのスコアアップのために重要な単語の学習はその必要性が高いです。

こんにちは。SOLの余語です。
今年も早いもので2月に入りましたが、2026年度に日本の大学の帰国生入試や総合型選抜を受験する予定の人の中には、どのような大学や学部・学科を受験するかということを検討するだけでなく、受験に向けた準備を何らかの形で始めた方がいいだろうと考えている人もいるかと思います。

これは何度も確認していることですが、帰国生入試では、海外の高校を卒業した、もしくは海外から帰国して日本の中学校や高校に編入した人が受験することもあり、IELTSやTOEFL iBTといった英語運用能力試験の成績と日本語小論文試験の出来で合否が判定されるのが通常です(総合型選抜も受験者の層が重なることが多いので、基本的に合格するのに必要なものは同じです)。

また、英語運用能力試験の成績は一つ一つの入試で求められる水準が異なりますが、筆記試験や面接試験が実施される日から1、2ヶ月前に設定されている出願手続き期間までにそこに到達することが求められます。それに加えて、日本語小論文試験の出来も大きな役割を果たすことが多いので、試験までの数ヶ月はその対策に専念することが望ましいことを踏まえると、6月後半までに目標とするスコアを取れるように英語運用能力試験の対策を行うべきです。

SOLでは、日本の大学が他のものと比べてスコアを高く評価しているIELTSの受験を勧めていますが、この試験では、Writingの評価が厳しくSpeakingが同じように対応しても試験官によってスコアが上下してしまうので、ReadingとListeningにしっかりと対応できることが重要になります。

このうち、Readingは海外での滞在期間が長い人でも順調にスコアがアップしないことが珍しくないため、この対策を優先して行うべきです(これが2026年度に受験する予定の人の12月、1月の英語の授業を「アカデミック・リーディング」としていた理由です)。そして、これまでSOLの授業を受けてきた人の様子を見る限り、Readingのスコアが低い人に共通している特徴の一つが、意味や用法が(そして、Listeningのことを考えると発音やスペリングも)分かる単語の数が少ないということです。

単語の学習に関する研究では、英語による口頭でのコミュニケーションの80%が500語で構成されている一方で、テキストになっているものの80%は2000語で成り立っており、残りの20%において使用されている単語の数はその前の段階よりも速いペースで増加していくことが明らかになっています。IELTSは英語圏の大学で学べるだけの英語運用能力が備わっているのかを確認するものであり、ある程度アカデミックな文章を読むことを求められることを考えると、少なくとも意味が理解できるものが10,000語はあった方がよいでしょう。

このようなことを考えると、日常生活で英語を使っていることは十分な学習になりませんし、別の記事でも説明しますが、一般的な人間の脳が長期に維持できる形で記憶できるものの一日当たりの量は限定されています。そのため、例えば、これまで英語の学習に積極的に取り組んでこなかったことで高校の授業でも理解できないものが少なくないと感じている人は今から単語の学習に取り組むのが望ましいと思います。

それでは、TOEFL iBTやIELTS、TOEICなどの英語運用能力試験の対策についてご質問などがある場合には、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html

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