【学生の声】我謝愛野(上智大学文学部史学科2012年度入学)

僕は高校の推薦入試の時、何一つ準備をせずに挑んでしまったにもかかわらず、絶対受かると何故か思い込んでいました。結果は、当然ながら不合格。試験後にも、これで決まったと思いは変わらなかったため、一般入試の準備など何一つしておらず、高校入試は惨敗という悲惨な結果に終わってしまったのです。

その後に海外留学することを僕が入試の前から考えていたことを知れば、「何てことはないじゃないか」と思う人もいるでしょうが、僕にとってこれは大きなショックでした。「何故こうなったのだろう」と大学入試の準備をする前までずっと考えていました。そして、考えて考え抜いた結果、これが原因ではないかと思うものにいくつか行き当たりました。

まず、一つ目は小論文試験を甘く見ていたこと。僕の趣味は小説の執筆で、中学の頃に理系から文系に転向したのもそれが理由です。当然、国語の文章系の問題は誤りを指摘されることも無く(あくまで、中学レベルの問題ではということだけだったのかもしれません)、小論文は余裕だという考えになってしまったのです。本番では、それなりに書けたと当時は思っていましたが、今思い返すと、ありきたりな文章と内容でインパクトも何も無かった――印象も何も残らない文章だったと思います。

そして、二つ目に思い当たるのが、面接を甘く見ていたこと。簡単な面接の練習をして完璧だと何故か思い込んでしまったのです。真面目に質問に答えていれば大丈夫だと高をくくっていました。だが、本番では、すらすらと答えを言う姿をイメージして、その通りに話そうとしても、滑舌が悪くなる、自分の考えたことをうまく言葉に出来ない、と散々な面接になってしまったのです。

大学受験では高校入試の二の舞は踏みたくありませんでした。ですが、高校の帰国生入試の合格率は約九十パーセント(一体どこから得た情報なのかは未だに不明)と聞いていて、もし大学の帰国生入試も同じようなものなら余裕を持って臨んでも大丈夫だろうと、いつしか大学入試に向けた意気込みも薄れていきました(いつもながら自分の性格には呆れます)。

オーストラリアに渡って2年が経ち、高校で最終学年に上がり、大学入試を真剣に考えるような時期になった時点で、過去の資料を調べてみて愕然としました。高校入試と大学入試では全く違うということ――例えば、高校入試の際に小論文の書き方や頭に入れておくべき知識として教わったものなどまるで大学入試には通用しないということや、TOEICやTOEFLで一定以上のスコアの取得が求められることがあること、志望理由書などを出願する学部に合わせて作成しなければならないことなど――に初めて気付いたのです。やらなくてはならないことが多かったことで、これはまずいことになったと思い、真剣に予備校を探して勉強しなくてはならないと思うようになりました。

中学時代に塾に通っていた時に、塾の広告やホームページに通っている生徒の声が掲載されていて、その中の「この塾で学んだおかげで成績が上がりました」とコメントを頼りに塾を決めていましたが、たいして良い結果を得られず、そういった生徒の声は全く信用しなくなっていました(これはあくまでその塾で勉強を頑張った生徒の声であって、真面目に取り組まなかった僕が、「なんだ、全然成績あがらないじゃないか」と言う義理はないのかもしれませんが)。そのため、今度はそういうものに頼らず予備校を探そうと考えていたところ、僕が契約していた留学エージェントで知り合った先輩にSOLのことを教えていただきました。僕は、SOLという予備校のことなど耳にしたことがなく、始めは何の関心もなかったのですが、その先輩がSOLを絶賛し、僕に強く勧めてきたので、駿台や河合塾といった大手予備校と一体何が違うのだろうと、念のためホームページを見てみることにしました。そして、直感的にこの塾はいいんじゃないかと思ったのです。

僕は人見知りの激しい、しかも変なこだわりを持つ変な人間です。もし予備校に行くのなら、大人数の講義は嫌、テストの結果などによるクラス分けは嫌、重苦しい雰囲気は嫌――とわがままな条件が揃っている所を探そうとSOLを知る前から考えていました。これは、中学時代に通った塾で経験したのですが、僕は大人数のクラスに入ると誰とも喋れずに孤立する確率が高く、クラス分けについては上のクラスに入った人が下のクラスの人を罵倒する光景を見てしまった経験があり、そして、互いに手の内を見せずぴりぴりとした空気の中にいると勉強に集中することが難しい――この目で、肌で体験し辛さを体験したことで二度と同じ状況に陥るのは嫌だと思っていたのです。

それに対して、SOLのホームページには、少人数での講義が基本であり、勉強のできによるクラス分けが無く(ただし、英語の授業では僕らが目指す目標によって標準クラスや上級クラスがあり、小論文でも志望学科別の対策クラスといった分け方はありましたが、これは仕方がないことですので問題ないと思いました)僕にとって最高の環境ではないだろうかと思ったのです。

そして、授業の申し込みをして初めてSOLの教室に行った時に、何より驚いたのがそこで出会った講師陣です。今まで他の人で感じたことのない雰囲気があるのを感じて鳥肌がたったのを覚えています。普通の講師とは違う『何か』があると思いました。そして、実際に授業を受けてみて、この講師達がとても博識で、受験だけでなくあらゆる場面で役立つ知識やうんちくを、彼らにしかない感覚のユーモアを交えて教えてくれて、しかも、それが授業の中心となっているテーマに繋がっているという最高のオチまで用意してくれて、僕だけではなく他の生徒にも笑いと今後の大学生活でも役立つものを与えてくれました。

また、講義や講師だけでなく、SOL全体の雰囲気が良いことも好きです。自習しているときも、講師や他の生徒と食事をしているときもそうですが、本当に受験勉強をしている人が集まる場所のような感じではないのです。今までに見てきた塾のようなぴりぴりとした空気が無く、柔和で安心できる雰囲気がありましたし、僕のように変わった人間が自分自身が何を考えたり感じたりしているのかを話しても、周りの人や講師陣はそれをしっかりと受け止めてくれましたので、心に余裕を持って受験勉強に集中することが出来ました。 小論文については、自分の書いたものを何度でも細かく添削して戴き、自身の文章力のなさを知ることが出来ました。他の生徒が書いた小論文と自分の書いたものを比較しながら自分に何が足りなかったのか、自分の考えとは違うこういう考えもあり得るのかと、物事を見る視野が広がるという大切な経験ができたと思います。

英語でも、講師陣が作成したテキストで、一人一人が効率よく英語の勉強をすることが出来ました。文法や単語だけでなく、帰国生入試で出てくる問題の傾向なども詳しく教えてくれて、入試で合格するのに自分には何が足りないのかというのが分かったことで、すべきことを絞り込み、集中して勉強できました。

しかも、自習の際でも質問に丁寧に応じてくれました。SOLという空間では全ての時間で帰国生入試、AO入試に向けた勉強が無駄なく出来るという印象を持っています。大学入学後も、SOLに遊びにやってくる先輩方は大勢いますが、皆、目が輝いていて、それを見た瞬間に、SOLに通ったことで大学に受かったという感覚があるのだなあ、と実感しましたし、先輩方がSOLを絶賛する理由が、教室に通ってみて分かりました。

僕も目標としていた大学に合格した今、ようやく自信を持ってこれから帰国生入試やAO入試をする後輩達にSOLを勧めることが出来ます。『合格』という二文字をこのSOLは与えてくれる、必ず納得のいく結果を出すことが出来ると。こんな場所は日本のどこに行ってもないでしょう――それくらいの自信を持って推薦できると思います。これから受験の方々はSOLに是非来てみてください。

余語先生、前島先生、井田先生。今まで、教えていただいたことは決して忘れません。この経験を活かしてこれからも精進していきたいと思います。また、遊びに行きます。本当にありがとうございました。

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