2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.27 ―帰国生大学入試についてvol.120―

(2012年10月11日 10:10)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、立教大学の帰国生入試を実施している2つの学部のうち、経営学部のものの概要をお知らせしました。この学部の帰国生入試は首都圏の難関私立大学の中では最後に行われることもあり、毎年多くの人が受験するようです。今回の記事では、同様に受験者の多い文学部の出願条件などを取り上げたいと思います。


文学部の帰国生入試の出願条件には、前回お知らせした経営学部のものと同様の「日本国籍、または永住権などを有していること」「通常の12学年の学校教育課程を2012年4月から2013年3月までの間に修了している(または、修了見込みである)こと」というものの他に、外国の教育制度を採用する海外の教育機関での在籍期間に関するものがあります。これについては、次の2つの条件のうちどちらか1つを満たさなければ、出願資格を認定されません。


・高校に継続して2学年以上在籍したこと
・中学校、高校に通算で3学年以上在籍し、このうちの1学年以上が高校においてのものであること



また、海外の高校などから日本国内の高校やインターナショナルスクールに編入した場合、上で述べた条件に加えて、高校に編入した時期から大学入学までが2学年以内であることも求められます。


合否の判定は、経営学部のものと共通の筆記試験(小論文試験、外国語試験)と面接試験の結果を基に決定されます。以下にリンクを貼る2012年4月入学者を対象とした帰国生入試の結果(リンク先のファイルの3ページ目に記載されています)を見れば分かるように、この大学の文学部は帰国生入試で合格者を多く出すことはなく、これはここ数年続いていることです(50名程度の受験者に対し2名だけが合格するという年もありました)。このような傾向を考えると、外国語試験は万全の出来である必要がありますし(この点では、英語以外の外国語試験を選択した人の方が有利になる場合があると言えるかもしれません)、小論文試験は問題文の難易度が年毎に異なりますが、その内容がそれほど難しくない場合には読解を正確に行うだけは足りず、大学の教師の興味を引くような深い考察を伴った文章を書けるようになっていることが望ましいでしょう。受験を考えている人はこれらの点に留意して準備を行うようにしてください。


【立教大学2012年度入試結果】
https://www.rikkyo.ac.jp/invitation/admissions/undergraduate/info/_asset/pdf/exinfo2012.pdf


出願手続き期間は、経営学部と同様に、10月10日から16日までとなります。前回の記事でも述べた通り、800字程度で志望理由を説明する書類がありますので、できるだけ早く作成作業に取りかかるようにした方がいいと思います。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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