2013年度4月入学者を対象とした入試の出願条件などについてvol.25 ―帰国生大学入試についてvol.118―

(2012年10月2日 10:10)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、法政大学のグローバル教養学部(GIS)で行われる自己推薦入試の出願条件などをお知らせしました。この大学の他の学部でも自己推薦入試が実施されていますが、出願資格を得るために日本の高校で与えられる評定平均に関する出願条件を設けている学部が多く、海外の高校を卒業した人がこのような学部の自己推薦入試を受験することは認められていません(もちろん日本の高校に編入した帰国生の場合、出願資格を認められるケースがありますし、日本国内のインターナショナルスクールの卒業生からの出願を受け付けている学部もあります)。


この点、人間の社会的なキャリア形成を支援する人材の育成を目指すキャリアデザイン学部では、その自己推薦特別入試において海外の高校を卒業した帰国生の受け入れを行っています。その出願条件は以下の通りです。


・通常の12年の学校教育課程を修了している(もしくは、2013年3月までに修了見込みである)こと
・英語運用能力試験や資格試験、文化・芸術活動、スポーツ活動、ボランティア活動において一定の実績を上げ、それを客観的に証明できること



この入試制度では、書類審査の段階である程度筆記試験に進める受験生の数が絞り込まれますので、出願条件の2つ目に当たるような試験や活動に関する実績を複数示すことができるよう準備を行っておくことが望ましいでしょう。これに加えて、その他に提出が求められている書類の中には、この学部で扱われる学問的な事項のどのような点に関心を持っているかということや入学後の抱負などを2000字以内で述べる志望理由書がありますが、書類審査を通過するにはこの内容をできるだけ充実したものにすることも重要になります。


筆記試験には小論文試験と英語試験があり、それらの試験と面接試験の結果を基に最終的な合否が決定されます。昨年の英語試験ではA4の紙1枚程度の文章に和訳問題が付いたものが出題されていますので、このような形式を採る他の大学の過去問などを用いて対策を行うべきです。また、小論文試験の問題としては、人間の生活やアイデンティティーの形成と社会の在り方の関係などに関する新書などから抜粋した文章に論述問題とその内容に関する自分の考えを述べるもの(400字程度)が出題される傾向があります。受験準備としては、過去問で取り上げられているような新書などを読んで、この学部の中心的なテーマとなっている学問的な事項に親しんでおくのが適切だと思います。


出願手続き期間は9月24日から10月5日までとなります。上で述べたように2000字の志望理由書を作成したり、活動実績を客観的に証明するものを入手したりする必要がありますし、TOEFLのスコアレポートに関しては直送しなければなりませんので、出願の準備をできるだけ早くに始めるようにしてください。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


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