大学受験セミナー受講生の一日の過ごし方についてvol.3 ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol.22―

(2012年5月28日 16:45)

こんにちは。SOLの余語です。
前回前々回の記事では、SOLの帰国生大学受験セミナーの生徒が小論文や英語の授業、そして授業間の休み時間をどのように過ごしているのかということを取り上げました。これらの記事を通じて、大学受験情報ブログの読者の方に、教師と生徒、もしくは生徒同士の間でコミュニケーションが活発に行われていることがお伝えできていればいいなと考えています。


さて、今回は、前回の記事で述べることのできなかった授業後の教室の様子について述べたいと思います。なお、これまでと同様に、この4月に授業を受講したオーストラリアの高校に通う人の生活を再現する形を採っていますので、授業終了時間が7・8月の時期とは異なりますし、教室を閉める時間に関しても、その時々の状況によって変化するとお考えください。


【14:50~19:00】
SOLの教室には、何か個人的な用事や、出願手続きの関係で大学に行かなければならない用件がない限り、授業が終了してもほとんどの生徒が残るというのが通常です。授業後は、2つある教室のうち、1つを無言で自習する部屋として使うと決めてありますが、そこでは授業中に出された課題や小論文の書き直しなどをこなすために黙々と机に向かっていたり、教師と話し合いをして決めた個人別の学習課題に取り組んでいたりする姿を見ることができます(入試が頻繁に行われることで疲労がたまる、もしくは12月や1月のように入試がないために緊張感が切れてしまう時期には、80分勉強して一斉に10分の休憩を取るという形などで、自習時間をこちらで調整するということもあります)。


無言で自習を行う教室の外では、共用スペースやもう1つの教室において生徒同士で雑談する人や、小論文の授業で与えられた課題文の内容について話し合いをしている人がいます。また、自分で書いた小論文に教師が付けたコメントの意味や、それを受けて練り直した内容の方向性が正しいものかということを我々に確認するということもありますし、英語の授業での解説で理解できなかったこと、海外の現地校や国際校で学んでいる時期から疑問を感じていた文法事項や表現・単語の用い方について質問をしてくるということもあります。授業間の休み時間と同様に、教師は以下で述べる面談などで席を外す時以外は常に共用スペースにいますので、生徒にとって教師とコミュニケーションを取りやすい環境になっているようです。


我々が2年前にSOLの教室を開設してから特に時間をかけるようにしているのは、生徒1人1人との面談です。個人面談では主に、それぞれの人の大学で学びたいと考えていることや将来の目標、小論文の内容から見て取れる学問的な適性などを踏まえて、受験する大学・学部について相談したり、自習時間で学習すべき内容やそのやり方(時間配分や使用教材や学習法など)について確認したりしています。このブログの「帰国生入試について」でも以前から述べているように、帰国生入試を受験するに当たって直面する問題や深刻さは人によって様々ですし、そのような状況が生じるに至った原因も多様です。このため、個別面談や自習時間の指導を通して個別的なアプローチをすることができるのは重要だと考えています。


また、親元を離れて1人暮らしをしている人や、生活リズムが崩れて勉強に打ち込めないといった人には、この時間を使って生活に関する指導も行います。このような個人面談を通じて、学習目標や学習法、時間の使い方が明確になったり、生活リズムを確立したりすることで、勉強に集中できるようになる人は多いようです。


それでは、次回は授業後の時間に実施している志望理由書などの作成や面接試験対策に向けた指導についてお話ししたいと思います。なお、今回の記事の内容について質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。


【お問合せフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



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