学習院大学の海外帰国入試における外国高校卒業者の出願資格などについて(2013年度版)―帰国生大学入試についてvol.197―

(2013年8月13日 16:40)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 193からvol. 196までの各記事では、青山学院大学国際政治経済学部や経済学部などが実施される海外就学経験者入試や、文学部英米文学科の自己推薦入試の概要をお知らせしました。今年度は国際政治経済学部で出願資格を認定する条件に大きな変更がありましたので、受験を考えている人は出願手続きを取るのに何が必要かを確認するようにしてください。


さて、これまで紹介してきた大学と同様に、首都圏の難関大学である学習院大学でも帰国生を対象とした特別入試制度がありますが、今回、次回の2つの記事ではその一つである海外帰国入学試験を取り上げたいと思います。この入試における出願資格を得るための条件は、外国の教育制度を採用する海外の高校を卒業したかどうかで異なるものが設けられています。海外の高校を卒業した場合には、「高校を2012年4月1日(IB Diplomaを取得した人は2012年1月1日)から2014年3月31日の間に卒業した(もしくは、卒業見込みである)こと」の他に、海外の教育機関の在籍期間に関する以下の条件のいずれか1つを満たすことが求められます。


・最終学年の全てを含んだ2学年以上を継続して在籍したこと
・最終学年の全て以外に、中学校・高校に通算3学年以上(早卒業の場合には2学年以上)在籍したこと



これらの条件に加えて、法学部政治学科では「大学入学資格取得のための統一試験や外国語運用能力試験の成績を証明する書類を提出できること」、経済学部では「TOEFL iBTやPBTのスコアレポートを提出できること」が出願資格を得るために必要となります。


この入試制度を実施する文系の学部には法学部や経済学部、文学部がありますが、文学部における合否の判定は、筆記試験(国語、小論文、外国語)や面接試験(外国語系の学科では、そこで学ぶことになる言語による質問がある場合があります)の結果に基づいて行なわれます。文学部の外国語試験には英語やフランス語、ドイツ語、中国語によるものがあり、全ての帰国生に受験機会を与えているものと言えますが、以前に指導してきた生徒の結果を見る限り、国語試験や小論文試験の成績が重視されているようです。受験予定の人はこれらの試験の過去問などで十分に演習を行なった上で入試に臨んでもらえればと思います。


出願手続き期間は8月28日から9月2日までとなります。目白にあるキャンパスに出願手続きに必要な書類を直接持参することが求められており、その窓口が開いている時間以外は手続きを取ることができないことに注意してください。


それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。
【お問い合わせフォーム】
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