11月30日から12月4日までのグループ指導について―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 130―

(2020年11月30日 11:05)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、帰国生入試やAO入試では合否の判定において重視されるものについて、大学や入試制度が異なる場合にはもちろんのことですが、同一の大学で実施される同じ名前が付いたものでも学部・学科によって様々なパターンが見られるということを述べました。出願資格を得るための条件と同様に、このような事情が「帰国生入試やAO入試は複雑なものだ」という印象を与えるのだと思います。入試要項やインターネットで閲覧できる情報を見て分からないことがある人はこの記事の下の方にあるフォームなどから連絡してもらえればと思います。

さて、このブログの「帰国生大学入試について」というシリーズを読んでいると、大手の予備校や塾などの資料では見られない情報があることに気付いた人も少なくないかもしれません。これは、帰国生入試やAO入試では小論文試験のような一般入試の学力試験と同じ形で得点化することが難しいものがあることや、志望理由書や面接試験の内容、海外での滞在期間の長さ、受験生の家庭の状況などのように筆記試験の出来や外国語運用能力試験の成績とは関係がないものが合否の判定で重視される場合があり、一人ひとりの受験生の能力などについて数値で表せるものを統計的な処理をしただけでは合格するのに必要なものが見えてこないということが関連しています。

帰国生入試やAO入試のこのような特徴をよく示している一つの例が、上智大学の海外就学経験者入試における経済学部経営学科の合否判定に関する方針です。この学科では、日本語や英語の文章読解に加え、数学的な思考を必要とする問題が筆記試験で出題されますが、これについて一定以上の成績を修めた上で、面接試験において他の受験生には見られないような体験をしてきたことをアピールすることが合格の決め手となるということがよくあります(例えば、日本人の駐在者が少ない地域に住んで様々なことを見聞きしていたことやスポーツの全国的な大会で成果を上げたことがここで述べた体験に当たります。SOLのこれまでの生徒の中には、中東の国で世界的な影響のある事件を起こした人物と同じ学校に通っていたことを述べたところ、面接官との話が大いに盛り上がり合格したという人もいます)。

また、同じ大学の国際教養学部のAO入試で、海外での滞在歴や、高校もしくはSAT、IB Diplomaの成績、TOEFL iBTやIELTSなどのスコアが変わらないのに合否の判定が分かれたり、このようなものについて一般的に合格するのに必要だとされているものより低い水準の成績を提出した人が受かったりしているという話を聞いたことがあるかと思います。このような現象が見られる背景には、この学部が出願手続き時に提出される志望理由に関するエッセイの出来を重視していること、そしてそこに自分が社会的な活動などに参加した体験を踏まえて大学で学びたいことを考えたというような内容が入っていることが望ましいとされていることがあります(これは入学時期に関係なくこの入試の特徴になっていますので、これから9月入学のためのエッセイを書く人は注意した方がいいと思います)。

僕らがこのような帰国生入試やAO入試一つ一つの合否判定に関する傾向について気付くことができるのは、SOLの帰国生大学受験セミナーのグループ指導における1週間の定員を18名としていることや、日頃から生徒とコミュニケーションをしっかり取ることのできる環境を整えていること、小論文や英語の授業だけでなく進路相談や志望理由書の作成のサポートなど受験に関わる全てを2人の教師が担当しているからです。メールでの教育相談やオンラインでの個別面談も僕らが行っていますので、帰国生入試やAO入試などの特別入試に関して統計データだけでは分からないものを把握しておきたいという方には以下のフォームからご連絡をいただければと思います。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html
【個別面談お申込みフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form2.html

さて、今週のグループ指導や個別指導についてですが、東京23区やその近郊で新型コロナウィルスの感染者の数がこれまでに見られなかったペースで増えており、政府の対策に関する分科会も警戒レベルの引き上げを検討しているようです。ただし、今年、帰国生大学受験セミナーのグループ指導を受けた人の多くは進学先が決まり、まだ準備を続けている人は教室の近くに居候先を確保しているか、自転車で通ってくる人だけですので、これまでと同じ形で授業を続けたいと思います。一方で、個別指導や個別面談については、公共交通機関を使って教室に来る場合、新宿や渋谷といったターミナル駅を使わない人には対面で、この条件を満たせないケースではzoomなどを使ってオンラインでという方針で対応したいと思います。よろしくお願いいたします。

それでは、帰国生大学受験セミナーのグループ指導の内容や日程などに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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