TOEFL iBTやIELTSの受験について(2) ―英語学習の勧めvol. 166―

(2020年5月1日 17:25)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事では、世界各地での新型コロナウィルスの感染拡大に対応する形でETSが始めたTOEFL iBT Special Home Editionを紹介しました。現状では多くの人を会場に集めて試験を実施することが難しいですし、感染拡大が(特に日本では)早期に収束する可能性が高いものではないと考えられるため、帰国生入試やAO入試などを受験する人はこのテストを受けてみることを検討してもいいのではないかと思います。

さて、TOEFL iBTと同じように英語運用における4技能を測る試験としてIELTSのAcademic Moduleを受験する人が増えています。その背景には、カナダやオーストラリア、ニュージーランドといった日本人の単身留学生が多い国の高校で受験することが推奨されており、受験機会も多いこと、readingで出題される文章がTOEFL iBTよりも理解しやすいと考えられていること(実際には、内容的により難解なものが出題されることがありますし、問題の中に文章の内容のより細かな理解を求めるものも見られます)、speakingが試験官との面接形式であることなどがあるようで、TOEFL iBTに比較して日本の大学がスコアを高めに評価する傾向が見られることから、我々も受験を勧めることがあります。

実際にIELTSの対策を行っている人は多いと思いますが、この英語運用能力試験でも最近の社会状況を反映して、自宅で受験することのできるIELTS Indicatorというテストが4月22日から予約可能となりました(週に1回実施されるようです)。

<IELTS Indicator HP>
https://www.ieltsindicator.com/(英語版)
https://ieltsjp.com/ielts-indicator/(日本語版)

このテストは、TOEFL iBT Special Home Editionとは異なりApple社製のパソコンでも受験することができます(タブレットやスマートフォンからはできないという点は同じです)。その一方で、新型コロナウィルスの感染拡大によって正式な試験ができないという問題への一時的な対策という位置付けになっており、公式HPには試験会場での試験実施が可能になった場合にはそれを受験しなければならないこと、IELTS Indicatorの結果を受け入れてくれるかどうかについては受験予定の大学などに試験の予約を取る前に問い合わせをするべきであることが記載されています(前回の記事でも述べましたが、このような問い合わせをする人が増えれば増えるほど、このテストの結果でもよいと大学側が判断する可能性は高まります)。TOEFL iBTに苦手意識を感じる人は、以上の注意点を踏まえた上で、このテストの受験を検討してみるのがいいと思います。

それでは、TOEFL iBTやIELTSなどの英語運用能力試験の対策についてご質問などがある場合には、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html

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