1年間を通じて実施している個別指導について(3) ―SOLからのお知らせvol.226―

(2021年5月5日 16:45)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
「SOLのお知らせvol. 224」では、対面またはオンラインという形で1年間を通じて実施している個別指導を受講する目的の一つに、海外に滞在している間に日本語運用能力を維持・伸長することがあると述べました。多くの日本人にとって母語である日本語で年齢相応な情報にふれることは知的な成長を遂げるに当たって重要なことです。また、英語を含む外国語の運用能力は母語の運用能力の水準によって伸び幅が決まるケースが多いことも無視できないと思います。

さて、言語運用能力と知的な成長に強い関連性があることを踏まえると、例えば高校からカナダやオーストラリア、ニュージーランドといった英語圏の国に単身で留学する場合、なるべく早い段階で周りの大人と知的なコミュニケーションが取ることができる水準の英語運用能力を身に付けることが望ましいはずです。しかし、英語と日本語には言語学的に大きな違いがあり、日本語を母語とする人が英語を習得するには日常生活でそれを主に使う環境の中にいても時間がかかってしまうことを考えると、海外に渡航する前から英語運用能力を伸ばすための取り組みをしておくべきということになるでしょう。

現在の日本社会では、このような取り組みに関してこれまで大学受験の準備において見られた学習のあり方に反発する形でアウトプットが重視されるようになり、中学校や高校の授業もそれを受けた形で行われるものが増えましたが、第二言語学習論の研究者の中にはインプットが重要であるという主張をする人が少なくありません。そして、最近ではいわゆる英語の四技能を発展させるには基礎的な語彙の習得に加えて、文法の学習を体系的に行うことが必要不可欠であるとする人も目立つようになり、彼らが書いた文法に関するテキストが書店の店頭に並ぶという光景も珍しくなくなりました。

これまでの生徒を見ていても、英語の文法に関する理解が定着していない人はreadingやwritingに関する能力を伸ばすことを難しいと感じるだけではなく、特に学校の授業で教師や他の生徒とその内容に関するコミュケーションを取るのにいつまで経っても負担を感じることは少なくないようです。この背景には、例えば文の形に関する知識が不足していると、ある単語の次にどのような種類のものが来るのかについて予想を立てることができないといったことがありますし、それによって耳から入ってくるもので語彙や表現に関する知識を増やしていくことが難しくなることも関連しているようです。

SOLの個別指導では、これから海外に渡航する予定の人の英語学習のサポートも行っており、その内容は受講している人の学力に合わせて内容を変更することがありますが、英語を正しく使う際に理解しておかなければならない文法項目の内容や英語圏の国や地域でよく用いられる語彙の意味・用法の確認を行うことが多いです。海外での高校生活を充実したものにするために、このような学習機会を活用してもらえればと思います。

なお、個別指導の授業料などの詳細に関しては、以下にリンクを張るページを確認してください。よろしくお願いいたします。

<SOL帰国生大学受験セミナー「2022年4月より後に大学入学を目指す人を対象にした個別指導など」>
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course4/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

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