「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の授業について(8)―SOLからのお知らせvol.252―

(2022年4月20日 18:15)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、小論文試験に向けた準備の少なくとも初期段階では教師にも生徒にも確認したいことが多くあるため、「既卒生/2022年5・6月卒業生コース」の1学期(2022年6月20日~8月26日)のグループ指導では、授業時間を答案の作成などではなく、主に教師と生徒の間のコミュニケーションに充てるという形で実施していると述べました。これも、通常の予備校や塾にはないSOLの帰国生大学受験セミナーの特徴の一つと言えると思います。

さて、この時期のグループ指導を上のような形で行うのにあたって、小論文の答案は授業の2日前を目安に提出するように案内しています。これは、授業までに答案を添削し返却するためですが、答案を作成する際に生徒に出す条件はこれくらいで(提出に関する期限も個人の状況によって柔軟に変更しています)、出題した問題文の内容や小論文の中で具体例として用いるものについてインターネット上などでいくら調べてもらっても構わないと伝えています(むしろ、このようなプロセスにしっかり時間をかけるように言っています)し、それが自分でできなかったり、主張の方向性などに不安を感じていたりする場合には教師に質問することを勧めています。

「最初に提出する答案くらい自分で考えさせた方がいいのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、我々もそのような形で課題に取り組みたいと考えている生徒の意思は尊重しています。ただし、前回のお知らせでも述べたように、小論文試験の対策を始めた段階では、実際の試験でよい評価を受けるような答案を作成できるようになるために確認しなければならないものは多くあり、授業の内外に関わらず生徒がその必要性を強く感じた時に対応するのが、それらの事項を効率よく習得していくという面でも、学習に対する意欲を引き出すという面でも有効であると考えています。

また、これまでの生徒を見る限り、授業で扱う問題に関して自分なりに納得のいく出来の答案を提出できていた方が、授業に参加する姿勢が積極的なものになる傾向があり、学ぶこと全般に対して肯定的な態度を取るようになることが多いように思われます。特に、最近は、何らかの情報を取得する際にインターネットで検索すればすぐに出てくるというように社会全体の時間が高速化しているためか、自分のスキルを磨いていく過程が、自分が想定したように進まないことあるなどの理由から、時間のかかるものであることが受け入れられない人がいます。

それに合わせて、年齢が低い段階から学力に偏った形で基準が設定された競争に投げ込まれることが多くなったことを背景として、特に何かを学ぶ場面で失敗することを極度に恐れるがあまり新しいことに挑戦しない人も増えているように思います。このような状況で生徒から持続的な学習意欲を引き出すには、上で述べたようなアプローチによって授業に一定程度の自信をもって臨んでもらうのが多くの人にとって最善であるというのが我々の考えです。

と言っても、早稲田大学政治経済学部のグローバル入試のように9月の始めに行われる入試を受ける人の中には、試験本番と同様に時間制限がある形で問題を取り組む機会に不安を感じる人もいるでしょう。そのため、この時期は「共通小論文テスト」という授業で、2週間に1回、90分で問題に取り組む時間を設けていますし、希望者がいれば過去問を使って模試を行うこともありますので、心配はしなくてもいいと思います。

なお、この学期の詳細については、以下のページをご参照ください。
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01

それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。

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