現在の教室の状況について(2024年4月22日)―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol. 294―

(2024年4月22日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
4月1日の記事では、カナダやアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドといった英語圏の国に高校から留学した人の中には、海外渡航前に英文法の学習を十分に行わず、実際に英語を使用した体験からその理解を深めようとしたが故に、長い期間自分の生活におけるニーズを周りの人に正しく伝えられず、精神的に不安定な状態に陥る人がいるという話をしました。特に、昨今、日本の中学校で行われている英語教育のあり方を見ると、その危険性が増しているように思われます。

さて、英語圏の国の高校を単身留学生として卒業した後にSOLの教室で帰国生入試や総合型選抜の受験準備をしている人に話を聞くと、「海外に渡航して1年目はあっという間に過ぎ去ってしまったが、それからの2年間が精神的にツラかった」という声をよく耳にします。彼ら/彼女らがこのような印象を持つ理由としては、新しい環境に適応するために様々なことに取り組まなければならず、自分が置かれている状況にじっくりと向き合う余裕がなかったことが考えられますが、高校がある地域に1年以上住んでいると周りの人から「来訪者」としての特別な扱いを受けることが徐々になくなることも関係しているのではないかと僕は考えています。

人間が形成する共同体の多くでは、以前から、外部から来た人を(少なくとも短期間は)歓待することが礼儀に適っているとされています。また、英語圏の国には移民が社会を成立させる上で大きな役割を果たしてきた歴史があるところが少なくないですし、現在、特にカナダやオーストラリア、ニュージーランドなどは英語の学習を目的とした留学生を受け入れることによって大きな経済的利益を得ています(新型コロナウィルスが感染拡大している時期に国境を封鎖したオーストラリアで留学関係の雇用が失われたことが社会的な問題になっているという記事を以前に新聞で見た覚えがあります)。このようなことから、留学した当初はホストファミリーもしくは高校の教師や同級生などが温かく接してくれることが多いようです。

しかし、海外での生活が2年目に入ると、留学生を迎え入れる側の人にとって彼ら/彼女らは「見慣れた存在」になり、高校や地域社会に新たな留学生として入って来た人の方に関心が向かってしまいます。また、どのような言語であっても、それを母語としている人には第二言語として学ぶ人が直面する問題の重さを十分に理解することが難しく、日本と違い今まで英語以外の言語を母語とする人を多く受け入れてきた社会に住んでいても、留学生が英語を一定の期間使用していれば、コミュニケーションを取る際に以前ほどの配慮は必要なくなるという認識を持っている人が少なくありません。

その結果、留学生が周りの人から「普通の人」として扱われるようになり、例えば彼ら/彼女らに向けられる発話のスピードがそれまでよりも上がる、その構造が複雑なものになる、抽象度の高い単語や表現が使われるといった状況に置かれることがあります。しかし、前回までの記事で述べた通り、英語を第二言語とする人が実際に使用した体験を基にその運用に対する理解を深め、自分でも活用できるようになるプロセスは長い期間に渡るものです。

このような食い違いが、周りの人が発しているメッセージを理解することができない、何かを発話することを躊躇してしまうといった事態を生じさせ、精神状態を不安定なものにすることがあるので、高校から単身留学する際には「プランB」を考えておくべきということになるのだと思います。

なお、現在の教室の様子を写真で確認したい人は、SOLのFacebookやInstagramのページを定期的に更新していますので、そちらを見てもらえればと思います。よろしくお願いいたします。

【FacebookのSOLのページ】
https://www.facebook.com/SOL-School-of-Literacy-119065564809817/

【InstagramのSOLのページ】
https://www.instagram.com/schoolofliteracy/

それでは、帰国生の大学受験やSOLの帰国生大学受験セミナーなどに関して情報をご希望の方は以下のフォーム、もしくはinfo@schoolofliteracy.comよりご連絡ください。よろしくお願いいたします。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/

トップへ戻る