<今回のポイント>
〇日本語を母語とする人が英語圏の国の大学に進学した場合には学習が順調に進まないことがあります。
〇大学で学ぶことの意義を考えると、そのようなケースでは日本語で学べる環境に身を移すことが望ましいです。
〇「既卒生/2026年5月・6月卒業生コース」では、日本の大学に入学し直そうとする人の受験準備のサポートも行っています。
こんにちは。SOLからのお知らせです。
前回は、帰国生大学受験セミナーの「既卒生/2026年5月・6月卒業生コース」において、オーストラリアやニュージーランドの高校を在籍していたことで帰国生入試や総合型選抜を受験する機会を十分に確保できなかった人、前年度に受験準備を行う中で自分の潜在能力を最大限に引き出すためのサポートを受けられなかったと感じている人も受け入れているという話をしました。そのような人は6月下旬までの「1学期以前」の対面での個別指導を受講する形で学習をスタートできるのが望ましいです。
さて、ここ15年で、日本語を母語としているものの英語圏の国の大学やその他の地域の大学の英語プログラムに進学する人が増えました。それには、経済のグローバル化が進む中で英語が事実上の国際共通語と評価されていることや、日本国外の大学の方が学生を個人としてサポートしてくれるので、自由で力強い思考力が身につくというイメージが独り歩きしている(実際にそのようなところもあるのでしょうが、海外の大学で学んでいる人の話を聞く限り、日本の大学よりも学生の自主性に委ねているところも多いようです)ということが関係していると思われます。
このような状況で、周りの大人から勧められて、英語圏の国の大学への進学を選択したり、4年制大学に編入するためにコミュニティー・カレッジに入学したりした人も少なくないはずです。
しかし、そのような人の中には、大学で学ぶことを英語で十分に理解するのに必要な水準まで英語運用能力が高まっていない(具体的には、IELTSで7.0、旧来のTOEFL iBTで90よりスコアが下のケースです)ために、日々の学習が順調に進んでいない、そして、最近ではChatGPTのようなAIが急速に発展し、課題に取り組む際にそれに依存するようになったことで学習意欲が劇的に弱まってしまったといった問題に直面している人がいるという話を耳にしますし、定員16名のSOLの帰国生大学受験セミナーの生徒にも1年に1人はこのような状況にいる人がいます。
また、30年間、帰国生の学習をサポートしてきた僕らも実感として理解できる話なのですが、彼ら/彼女らがいる教育機関の関係者のインタビューを読むと、外国語運用能力は高いのに思考力が順調に成長していないケースがあることが分かります。例えば、上智大学の久志本裕子准教授は2023年6月16日の朝日新聞の記事で「数か国語を話せても、高度な内容や抽象的な概念を理解できない学生も見てきた」と述べ、英語圏の国で教育を受けることのメリットを過大に評価することに警鐘を鳴らしています。これも大学での学びを困難にするファクターの一つになるでしょう。
日本を含む多くの国では、すでに製造業が主要な産業ではなくなり、社会や個人の生活を巡る状況が激しく変化する時代になっています。ここでは大学で身に付けられる「自分なりに学び考える力」が大きな意味を持つはずです。英語圏の国の大学で学ぶことに困難を感じている人は母語で大学での学びを進められる環境に身を移すことが望ましいですが、日本の大学は編入試験での学生の受け入れに慎重ですので、帰国生入試や総合型選抜を受験することを通じてそれを実現することになります。
上でも述べた通り、SOLの帰国生大学受験セミナーの「既卒生/5月・6月卒業生コース」では例年このような人を受け入れており、「1学期以前」のオンラインもしくは対面での個別指導から受講を始めることが多いです。関心のある方はこの記事の最後にあるフォームなどからご連絡ください。よろしくお願いいたします。
<「既卒生/2026年5月・6月卒業生コース」概要>
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html#c01
それでは、帰国生大学受験セミナーの授業の日程や内容、授業料についてご質問などがある方は以下のフォームよりご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comまでメールにてお知らせいただければと思います。よろしくお願いいたします。
【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/
帰国生大学受験セミナーの「既卒生/2026年5月・6月卒業生コース」について(3)―SOLからのお知らせvol.385―
(2026年3月14日 13:30)
