〇日本の大学の総合型選抜には、海外の教育機関に一定以上の期間在籍していないと受験できないものがあります。
〇しかし、その条件さえ満たしていれば、日本の高校を卒業した場合でも出願資格を得ることができます。
単身留学生が日本の高校に編入した場合の大学受験のあり方について(2)―帰国生の大学受験についてvol. 387―
(2026年4月15日 18:00)
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今回のポイント |
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こんにちは。SOLの余語です。
前回は、例えば高校から単身留学をした人が日本の高校に編入した場合でも、大学の総合型選抜の多くで出願資格を得られるということをいくつかの入試要項を引用して確認しました。海外での生活で、主に言語の違いによって学習意欲が大幅に低下したり、抑うつ状態になっていたりするケースでは、日本に戻って高校を卒業し総合型選抜の受験準備をすることを対応策の一つとしていいと思います。
さて、日本の大学の総合型選抜の中には、海外の学校に一定期間以上在籍していないと出願資格を与えられないものもあります。その一つが早稲田大学政治経済学部のグローバル入試になりますが、この点、入試要項には、出願資格に関する説明の(4)に以下のような記載があります。
(4) 以下のいずれかに該当する者。
①日本の教育制度以外の課程にて教育を実施する「日本国外に所在する外国の中等教育機関」に継続して2年以上在学した者
②日本の教育制度以外の課程にて教育を実施する「日本国外に所在する外国の中等教育機関」に最終学年の1年を含めて、中等教育における期間を通じて通算2年以上在学した者、あるいは在学する見込みの者
確かに、②だけ見ると海外の高校を卒業していないと受験できないように思えますが、①に「卒業」や「修了」という語が入っていないことに注意が必要です。そして、これと同時に満たすことが求められている高校の卒業に関する条件に関しては次のようなものが定められています。
(3)以下のいずれかに該当する者。
①高等学校もしくは中等教育学校を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者
②通常の課程による12年の学校教育を修了した者、または2027年3月までに修了見込みの者
これについては、前回の記事で見た2つの入試と同様に、別の項で外国の高校を卒業した人に関する規定がありますので、日本国内の高校に在籍した、もしくは在籍している人に関するものだと考えられます。そして、SOLでも日本の高校を卒業する見込みの人が出願したことはありますが、上で見た(4)の条件を満たしている限り受験できなかったことはありません。
この入試と同じような出願資格の条件が定められているものは他に、青山学院大学地球社会共生学部の自己推薦入試や立教大学の一部の学部の自由選抜入試、成蹊大学のAOマルデス入試などがありますが、いずれも日本の高校を卒業した人であっても、海外の教育機関の在籍期間が2年、もしくは3年以上であれば出願資格を得ることができます。そのため、単身留学をやめて日本の高校に編入するという選択をした場合でも、この条件さえ満たせば受験できると言っていいでしょう。
それでは、日本の大学の帰国生入試やAO入試の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。
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