〇通信制高校に編入して大学の総合型選抜を受験する場合には、他の受験生に比べて不利な状況に置かれるリスクが一定程度あります。
〇しかし、これまでの受験生の様子などを見る限り、深刻なものではない可能性があります。
単身留学生が日本の高校に編入した場合の大学受験のあり方について(5)―帰国生の大学受験についてvol. 390―
(2026年5月26日 12:00)
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今回のポイント |
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こんにちは。SOLの余語です。
前回は、例えば英語圏の国の高校に単身留学している人が精神状態に関する問題などに直面し日本に帰国することを考えた場合、最近広告をよく目にするようになった通信制高校に編入するのが現実的であるという話をしました。全日制の高校の編入試験は出願資格に関する条件や試験に向けた準備が厳しく、入学後も総合型選抜を受験する人への配慮がないことが多いのがその理由です。
通信制高校に編入することについては、試験という形で入学者の選抜が行わないのが通常であることや、全日制の高校に比べてカリキュラムが緩やかに設定されていることから、総合型選抜や帰国生入試を受験する際に不利な立場に置かれるのではないかという不安を感じる人もいるかと思います。確かに、日本の大学は留年や退学する可能性がある受験生に入学許可を与えない傾向があり、通信制高校には不登校になった経歴を持つ人が集まるイメージがあることを考えても、そのような懸念を抱く人がいることは理解ができます。
ここ数年のSOLの生徒の中には、有名大学の付属高校から規模の大きな通信制高校に編入し首都圏の有名私立大学の総合型選抜を受験した人がいます。彼は、同じ時期に受験準備をしていた人に比べて英語運用能力試験のスコアが高かったのですが、早稲田大学政治経済学部のグローバル入試や上智大学の帰国生入試などいくつかの入試で不合格と判定され、青山学院大学文学部英米文学科の自己推薦入試が初めて合格したものとなりました。
ただし、彼は元々在籍していた高校から自主的に転出した訳ではなく、卒業に必要な単位を2年連続で取得することができずに学籍を失ったことが大学に提出した成績証明書で確認できる状況にありました。実際に筆記試験の答案が合格者よりもよい出来でしたので、高校を強制的に退学になったことが多くの入試で不合格につながった可能性があります。
また、帰国生入試の面接試験では「なぜ英語圏の国の大学に進学しなかったのか」と質問されることがありますが、「英語で学習を進めることが難しいことが高校生活で分かった」という返答を英語運用能力が高い人がした場合でもそれに共感してくれる教員がほとんどで、合否への影響はありません。これを踏まえても、日本の高校に編入することを自主的に選択した受験生が上で紹介したOBと同じような扱いを受けることはないのではないかと考えられます。
現在教室に通っている生徒が通信制高校に編入しようとしているのですが、彼がその候補としている学校の教師から話を聞く限り、日本の高校を自主退学した人でも総合型選抜で大学に入学しているケースは多くあるようですし、インターネットを検索してみると、単身留学を途中でやめた人が同じ経路で大学進学したというブログ記事を確認することができます。
ここまで述べてきたことを総合すると、海外の高校から日本で通信制の高校に編入し大学の総合型選抜を受験する場合には、大学や教員によって他の受験生よりも不利な状況に置かれるリスクがあるものの、進学する大学が確保できないほど深刻なものではないようですし、各入試で合格に必要なものが揃えることができればその影響は限定的なものになる可能性も高いです。そのため、大学進学を目指していても通信制高校に編入することを選択肢の一つとしてもいいかと思います。
それでは、日本の大学の帰国生入試や総合型選抜の受験に関してご質問などがありましたら、以下のフォームからご連絡いただくか、info@schoolofliteracy.comにメールをお送りいただければと思います。よろしくお願いいたします。
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