カナダ・オンタリオ州の教育制度の現地校、海外校に通われている皆さんへ ―帰国生大学入試についてvol. 1―

(2010年11月22日 16:55)


こんにちは。SOLの余語です。
SOLでは毎月2回、帰国生大学受験メールマガジンを配信していますが(ここ1ヶ月半は、私が足を骨折し入院したことにより、前島に全ての業務が集中してしまったために、配信できていません。申し訳ありません)、小論文・英語試験の出題傾向や望ましい学習法などに加えて、出願資格やその時期、手続きに関する解説をその内容としています。しかし、文字数の制限などから、出願資格などについてあまり具体的な説明ができていませんので、ブログで随時、補足していきたいと思います。

今回はその1回目として、早稲田大学に今年出願しようとした生徒A君の体験談を通して、カナダやオーストラリア、ニュージーランドの教育制度の現地校や海外校に通う生徒が注意すべき点について説明します。A君は、カナダ・オンタリオ州の教育制度の海外校を今年の6月に卒業し、早稲田大学帰国生入試のために、高校の卒業証明書や在籍証明書、成績証明書を準備しました。しかし、私たちで成績証明書を確認したところ、高校は卒業できていたものの、大学入学資格は取得できておらず、早稲田大学は受験できないという話をしました。本人が念のため、大学側に問い合わせたところ、やはり出願資格がないという答えが返ってきたそうです。

高校を卒業した段階で大学に入学する資格を得られる日本と違い、高校卒業資格と大学入学資格が別々になっていることは海外の教育制度では珍しいことではありません。例えばアメリカの教育制度ではSATやACTを受験しないと大学入試資格を得ることができませんし、IBスクールではIB Certificateではなく、IB Diplomaを取得する必要があります。早稲田大学の帰国生入試では、海外で高校を卒業するだけではなく(日本の高校に編入した場合には受験することはできません)、この大学入学資格を取得することが出願資格取得の要件になっています(下記のURLの2ページ、「(3)出願資格上の注意」の7.や7ページの「カナダの教育制度による者」を参照してください)。

【2011年度早稲田大学帰国生入試要項】
https://www.waseda-iao.jp/waseda/images/pdf/r_youkou2011.pdf

この点、カナダ・オンタリオ州の教育制度では、1科目が扱う内容の難易度によってクラス分けがされており、大学入学資格を得るには各科目の最高レベルである4Uのクラスの単位を6科目分取得するか、もしくは4Uの単位4科目分に加えて4Uの下のレベルである4Mの単位を2科目分取得することが必要になります。しかし、A君は4Uを3科目、4Mを1科目分しか取っていなかったので、大学入学資格を取得していないと見なされたのです。

4Uや4Mのクラスに入るためには、それぞれの科目の基礎レベルのクラスの単位を最終学年に入る前に取得しておくことが必要です。また、これは帰国子女枠入試で京都大学の経済学部や横浜国立大学の経済学部・経営学部、慶應義塾大学、ICUなど、大学入学資格を出願資格認定の条件としている大学でも同様に問題になることですので、オンタリオ州の教育制度の高校に通っている人は計画的に授業の履修を決めるようにしてください。

なお、一定の科目(もしくは、その中で一定のレベル以上のクラス)の単位を取得することが大学入学資格を取得するために必要なのは、カナダの他の州やオーストラリア、ニュージーランドの多くの州でも同様です。これらの国の高校に通っている人は自分の住んでいる州の教育制度で大学入学資格を取得するのに必要な条件を早めに確認して、高校での履修計画を決定するようにしてください。

それでは、今回説明した内容に関して質問などがありましたら、SOLの無料教育相談を利用してください。

【SOL無料教育相談】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/

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