2011年度立教大学帰国生入試の英語試験について ―英語学習の勧めvol.28―

(2010年12月10日 13:30)


こんにちは。SOLの余語です。
今回は、早稲田大学帰国生入試についてのブログ記事に続いて、学習目標に関する具体的なイメージを持ってもらうために、今年度の帰国生入試の英語試験でどのような問題が出題されたのかということを説明したいと思います。今回は、先日合格発表のあった立教大学の帰国生入試についてです。

立教大学は、有名私立大学の中では最も遅い時期に帰国生入試を行う大学ですが、東京六大学の一つであることもあり、元々人気が高い大学でした。また、最近では、経営学部国際経営学科が英語で経営学を学習できると新聞などで紹介されたことで、その人気がますます高まっているようです(ただし、受験した生徒から聞く限り、今年は受験生の数が減ったようです)。

この大学の英語試験は、早稲田大学の帰国生入試などと比べると易しい内容になっていますが(TOEICのスコアで言えば800程度、TOEFLのスコアならば70程度の実力があれば、十分に対応できるはずです)、英語試験しかない現代心理学部でもちろんのこと、経営学部でもその成績が最終的な合否に大きな影響を持っていますので、そこで取りこぼしをしないことが重要になっています。

ここ数年間の英語試験では、長文の読解問題が2問(内容に関する選択問題がついているものと、文脈に合わせて空欄に入る適切な単語を選択するもの)、空欄補充問題(文法に関するものと単語や成句表現に関する知識を問うもの)、整序作文問題(与えられた単語を並び替えて文を作るもの)が出題されてきました(早稲田大学帰国生入試のもののように、文の中で文法的に誤っている箇所を選ぶ問題が出題されたこともあります)。

今年の問題に関しては、去年までのものから変更点がありました(毎年、小さな変更点がありますので、この形式が今後続くかどうかはわかりませんが)。まず長文問題が2問とも内容に関する選択問題がついたもの(計11問)になりました。それに、2人の人が会話をしている文の中の空欄に適切な単語を入れる選択問題(5問)、文法についての理解や単語や成句表現の知識を問う選択問題(5問)が続き、最後に同義語に関する選択問題(5問)が出題されています。

難易度に関しては、長文の読解問題は例年通りで(文章がある程度読めれば、選択問題は解けてしまうレベル)、空欄補充問題も同様でした。最後の同義語に関する問題だけは、選択肢に成句表現から発展したものが含まれており、これまで出題されたものに比べると少し難しかったように思います(それでも、TOEICやTOEFLのスコアが高かったり、滞在国の高校の授業に積極的に参加していたりした人には簡単かもしれません)。

 立教大学帰国生入試で出題される英語問題は、大学自ら基礎力試験であると明言している通り(自己推薦入試や社会人入試と同一問題です)、それまでの期間に入試に向けた準備を適切に行ってきた人には、難しいものではありません。しかしその分、帰国生の間では高得点での競争となりますので、取りこぼしは厳禁です。基礎語彙や文法の確認を十分行うとともに、細部まで丁寧に読む姿勢を身につけて臨みましょう。

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