to doという形の用法を確認しましょうvol.6 ―英語学習の勧めvol.99―

(2011年11月25日 17:05)

こんにちは。SOLの余語です。
「英語学習の勧め」では、前回まで人やものを表す名詞の様子や状況を説明するto doの用法を説明してきました。これで、to doには名詞的な使われ方(「~すること」)と形容詞的な使われ方があることを理解してもらえたと思いますが、この表現には文で表す動作や状況をさらに詳しく説明するための用法というものがあります。

その用法は具体的にどういうものなのかということは、以下に引用する、現在の日本で見聞きする機会の多い単語の並んだ例文を見るとわかります。

A presidential commission was formed to investigate the nuclear power plant accident at Three Mile Island.

この文では、to investigate以下がto doの形になっており、前に修飾することのできる名詞がないことや、formという動詞を使った受身の文であることから、それが名詞的、もしくは形容詞的な役割で使われているわけではないことがわかります。

では、to investigate以下の部分はどのような役割をこの文で果たしているのでしょうか。それは、「~するために」という形でwas formedという動作の目的を表すというように考えられます。そのような意味でto doが使われているとすると、この文は「スリーマイルアイランドの原子力発電所の事故を調査するために大統領直轄の委員会が設けられた」という内容のものになり、話の筋的にも文法的にも問題がなくなるというのが、その理由です。

「~するために」という形で動作の目的を表すto doの用法は、英文法のテキストでは副詞(adverb)的なものと分類されています。このような意味で使われているto doを含む例文を辞書から引用しておきますので、to doが名詞的でも形容詞的でもない、今回説明した用法で使われていることを確認しておきましょう。

He went to great lengths to fulfill his objectives.

He moved to Sweden with his wife but returned to the U. S. in 1972 to collect a special Academy award.

Rwanda's minister of agriculture sent teams of agronomists to make land available for refugee settlement.


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