to doという形の用法を確認しましょうvol.7 ―英語学習の勧めvol.100―

(2011年12月8日 19:55)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、to doの用法で、ある動作や状態の目的を「~するために」という形で説明するためのものについて説明しました。しかし、実際に動作や状態を修飾するためにto doが使われているのを見ると、「~するために」では説明のつかないものがあるはずです。今回は、そのうちの一つを確認しようと思います。

今回、説明しようとしているto doの使われ方は、次に引用する例文で見ることができます。

He was delighted to contribute to the fund on the basis of his personal regard for the man.

この文のto contribute…は、「その人に対する個人的な尊敬の念から基金に寄付した」と言うことを表していますが、これをbe delighted(「喜ぶ」)の目的であると考えると、この文の内容はよくわからないものになります。「基金に寄付することが目的で喜んだ」ということになると、heで表される人は「喜ぶ」という行為で金銭を他人からもらうことのできる人間ということになってしまうからです(喜ぶ顔を見たいから何かをしてもらえる人はいるでしょうが、そのような人は作為的に喜んだりするような人ではないでしょう)。

それでは、例文のto contribute以下が何を表しているかと言うと、be delightedという感情を抱いた理由です。つまり、この人は「基金に寄付すること」によって「喜びを感じた」というわけです。このように、to doの形が主に感情を表す表現の後ろに置かれ、感情を表す部分を修飾している場合には、そのような感情を抱いた原因を表すことになります。以下に、今回の記事で説明したのと同じ役割でto doを使っている例文をいくつか辞書から引用しておきますので、それらが文で示す感情の原因になっていることを確認してみてください。

Police are generally happy to give directions to lost tourists.

Sometimes, a child is actually frightened to go to school because of what she fear might happen at home.

I was shocked to be told out of the blue that they didn't want me to work there anymore after today.


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