時制(tense)についての理解を深めましょう ―英語学習の勧めvol.44―

(2011年2月17日 14:11)


こんにちは。SOLの余語です。
英語の文では、何がいつ起こったのかということや、ある状態がいつ生じたのかということを、文全体の述語となる動詞の形を変えることで表しますが、これを文法用語では「時制tense)」と呼びます。

時制に関して、日本語では過去と非過去という程度の区別しかありませんが、英語の場合では、特定の時間帯を指す表現が多く存在しており、それらの区別は明確なものであることが一般的です。よって、ある時間に何かが起きたことを表したい時にこの表現を使っては正しくないということが多くあります。

例えば、以下の2つの文はよく似ていますが、自分の家の近くにあるプールに泳ぎに行っているのはいつなのかという点で異なる内容を持つものになっています。

I go swimming in the pool near my house.
I am going swimming in the pool near my house.

また、次の3つの文は過去に起こったものを表すものであるとして、使い方を混同してしまう帰国生や海外生が(そして、おそらく海外に滞在した経験のない日本の高校生も)多くいます(特に、下の2つに関しては同じものとして扱う人をよく見かけます)。しかし、これらもそれぞれ異なる時間帯を表すものです。

I studied English very hard.
I have studied English very hard.
I had studied English very hard.

上では、時を表す語句などを省いたシンプルな形の文を例としましたが、通常は時間帯を表すもの(1つ目の文にはyesterday、2つ目にはsince I was 18 years old、最後の文にはbefore I went to America)が付いている場合が多いので、英文を読む時には、内容の理解について問題が生じないということもあります。しかし、英文を書いていく際には、時制についての理解がしっかりとしたものでないと、文法的に正しくない文を書いてしまったり、文の内容が自分の意図したものとは異なる内容になってしまったりするということにつながってしまいます。

次回から、帰国生や海外生が間違いやすい、時制についての文法事項を解説していきますので、自分の読んでいる本などと照らし合わせながら、どの時間帯を表すにはどの表現を使うべきなのかということを確認するようにしましょう。

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