完了形の使い方を理解することの重要性に関して ―英語学習の勧めvol.49―

(2011年3月3日 14:04)

こんにちは。SOLの余語です。
英語における時制表現はそれぞれ特定の時間帯を指し示すため、どのような場面でどのようなものが用いられるかということについての理解を深める必要があることを以前に述べました。その中でも、今回から説明する完了形の使い方を学んでおく必要性は、これまでに解説した現在形や過去形に比較して高いと言えます。

完了形には、現在完了形the present perfect、文全体の述語をhave doneの形にするもの)、過去完了形the past perfect、述語をhad doneの形にするもの)、未来完了形the future perfect、述語をwill have doneの形にするもの)がありますが、日本語では、これらの時制表現に対応する時間帯が、他の時間帯とは異なるものとしては認識されておらず、特別な時制表現を設けられていません。このため、完了形は、日本の一般入試を受ける受験生が理解しづらい表現として知られています。

この点、英語圏の国々の高校や英語で授業を行っている海外校に通う帰国生や海外生は、学校や生活を送っていく中でコンスタントに英語にふれているため、完了形でも正しく使えるように思えます。しかし、帰国生や海外生の場合でも、母語は日本語であることが多く、英語の学び方についても、日本語との対応関係を探りながら語句や表現の使い方を学んでいくというのが一般的であることは前にも述べたとおりです。

このような事情が背景にあるためか、帰国生や海外生に完了形の使い方を問う問題を出題したり、エッセイを書かせたりしてみると、誤った形でこの時制表現を用いる人が多くいます。このようなことを考えると、日本語を使う際に区別が意識されていないものについては、その使い方について、学習のための特別な機会を設ける必要性であるということになるでしょう。

それでは、完了形はどのような時間帯を表すための表現なのでしょうか。それは過去形とは異なるもののはずですので、完了形の文と過去形の文を比較してみましょう。

He studied English grammar very hard.
He has studied English grammar very hard.

実際に英語の文章を読むと、上のもののような過去形の文には、yesterdayやlast monthといった過去の特定の時点を表すものが、一方、2つ目のもののような現在完了形の文には、since I entered junior high schoolやfor a long timeといった、ある程度幅のある時間帯を意識させる語句が、これらの文の後についているのを目にすることが多いと思います。これは2つの時制表現の使い方に違いがあることを反映しているものですが、次回の記事で詳しく説明したいと思います。

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