昨年度の受験で思ったような結果が出なかった方々へ ―SOL帰国生大学受験セミナーについてvol.10―

(2011年4月15日 16:15)

こんにちは。SOLの余語です。
現在、SOLではオーストラリアやニュージーランドといった南半球の高校に通う生徒や、日本の高校に編入した高校3年生の授業を行っています。一方で、4月や5月は例年、前年度の結果などを見て、帰国生入試やAO入試の全般的な傾向やそれぞれの大学でどのような人が合格するのかといったことについて考察する時期でもあります。

帰国生入試に関しては、一般入試で大学を受験する場合に比べて、簡単によりよい結果を得ることができるというイメージが今でもあるようですが、少なくとも関東地方にある上位校については、これは誤った考えであると言わざるを得ないのが現状です。もともと帰国生はこうした大学に極端に集中する傾向にあり、帰国生入試の競争倍率は首都圏の人気大学とそれ以外とでは(一部の難関国立大を除き)大きな差がありました。それに加えて現在は、受験準備を以前より早く始める人が増加し、高い英語運用能力などを習得して入試に臨む人が増えたことも背景にありますし、帰国生入試の合格者数が全体的に減少していることも大きな要因になっていると考えています。

例えば、法政大学法学部は、帰国生入試で入学した学生の大学での成績が低いことを理由に帰国生入試を廃止し、一般推薦入試で帰国生を受け入れることにしました。法学を学んでおくと社会人になった時に有利になるということが言われているためか、法学部の入試は例年、競争が激しいため、多くの帰国生が受験したと思われますが、合格者はほとんど出ませんでした。このような傾向は、上智大学外国語学部英語学科や青山学院大学国際政治経済学部など、これまで多くの帰国生を受け入れてきた大学・学部で見られることです。

また、帰国生入試は通常、小論文試験、英語試験、面接試験で構成されており、一般入試に比較すると学科試験の科目が少ないことや、小論文試験の出来は受験生の精神年齢の高さによって左右されることから、合格者が遍在しやすい入試形態(一人の人が複数の大学に合格していることが多いということです)であると言えます。以上で述べてきたことを考えると、昨年度の入試で事前に考えていたような結果が出なかったり、入学できる大学を確保できなかったりといった理由で、「浪人」をしている帰国生が相当数いるのではないかと思われます。

このように、「浪人」をして、今年度の入試で志望の大学への入学を目指す人は、なるべく早く受験準備に取りかかる必要があります。それは、競争の激しい帰国生入試で満足できる結果を出すために十分なレベルにまで英語運用能力や日本語での論述力を向上させるのには、一定の時間が必要だからです。また、帰国生が海外でどの程度学習してきたのかを見るために、TOEFLやTOEICなどの一定のスコアを帰国生入試やAO入試の出願条件としている大学は増加していますので、出願できる大学を増やすためには、これらの試験の対策を早めに始めるべきだとも言えるでしょう(条件にあるスコアを超えていても、得点がそれほど上回っていない場合には、対策を行う必要性が高いと考えるべきです)。

なお、SOLでは、昨年度の入試で満足できる結果を収めることができなかった人を対象に、4月や5月は英語や小論文の個別授業を行いますし、その後も帰国生大学受験セミナーの集団授業の中で継続して受験に向けた準備をすることが可能です。より充実した形で受験生活を送り、今年こそ満足できる結果を得たいと考えている人は、授業日程などに関して「SOL大学受験セミナー」の「既卒生向けコース」のページをご確認の上、教育相談のフォームなどから早めにご連絡ください。

【SOL大学受験セミナー 既卒生向けコースHP】
https://www.schoolofliteracy.com/seminar/course1/index.html

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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