2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.5 ―帰国生大学入試についてvol.25―

(2011年5月23日 12:15)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、上智大学の2012年度入学者のための帰国生入試(以下、2012年度帰国生入試)の出願条件などについて説明しましたが、早稲田大学でも出願要項が公開されましたので、今回はその概要をお知らせしたいと思います。

早稲田大学2012年度帰国生入試の基本的な出願条件は以下の通りです。

1. 日本国籍や永住権を有していること
2. 日本国外の外国の教育制度を採る高校に2年間以上、継続して在籍し卒業しているか、卒業見込みであること
3. 出願時に高校卒業から1年以内であること
4. 以前にこの入試制度で出願していないこと


これに加えて、アメリカの教育制度の現地校や国際校を卒業する人は、SAT Reasoning TestかACTを受験しなければなりません。この点、大学入学取得のための統一試験の結果が出願期間に間に合わない教育制度(例えば、オーストラリアやニュージーランド)や、外国人が統一試験を受験できない教育制度(例えば、中国)の高校を卒業する人も、SATやACTを受験しなければならないという情報があるようです。しかし、それぞれの教育制度において求められているものは異なりますし、合否判定は入試当日の学科試験の成績を中心に行われるため、この情報は正しいとは言えません。受験準備を行う際には、なるべく無駄なことをするべきではありませんので、自分の高校の教育制度では何が求められているのかを要項で確認してください(わからない点がある場合には、教育相談フォームよりご連絡ください)。

【早稲田大学2012年度帰国生入試出願要項】
https://www.waseda-iao.jp/waseda/images/pdf/r_youkou2012.pdf

早稲田大学の帰国生入試は、国際教養学部を除く全ての学部・学科で行われます。文系学部の場合、学科試験には外国語(英語、ドイツ語、フランス語)、現代文、小論文、数学がありますが(問題は全ての学部・学科で共通です)、どの試験のスコアが必要になるかは学部・学科によって異なります。例えば、法学部では外国語、現代文、小論文のスコアが必要ですが、人間科学部は外国語、現代文の2つの試験を受験すればよいということになります。どの学部でどの試験のスコアが必要かということについても、入試要項を確認するようにしましょう。

なお、以前にもお伝えしましたが、政治経済学部では学科試験の科目に2012年度入試から変更があり、文系学部の入試対策をしてきた人にとっても合格可能性があるものになりました。この点に関しては、「帰国生大学入試について」のvol. 21を参照してください。また、現代文や小論文試験の問題が点差のつきにくいものであることが多いため、TOEFL ITPの形式で出題される英語試験で合否が決定することが一般的です。受験を考えている人は、英語試験対策を十分に行うようにしてください。

早稲田大学2012年度帰国生入試の出願期間は、7月19日から26日までとなります。SATやACT、IBの試験結果を大学に直送するように手続きを取らなければなりませんし、大学所定の用紙で高校の校長や教師からの推薦書を作成する必要がありますので、HPから要項や書類を早めにダウンロードし、計画を立てて出願の準備をするようにしてください。

それでは、早稲田大学の受験に向けた準備や、自分の通っている高校の教育制度ではどのような統一試験を受験するべきなのかということなどについて、ご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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