SOL帰国生大学受験メールマガジン第22号を配信しました ―SOLからのお知らせvol.42―

(2011年5月6日 10:25)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
5月3日に、SOL帰国生大学受験メールマガジン第22号を配信しました。今回は、「帰国生大学入試の概況(その1)」というタイトルで、大手予備校の情報誌などで最近見かけることが多くなった「帰国生入試の競争が緩和している」という考察には、その前提となっている現状認識に誤りがあるということを説明しています。今後、帰国子女枠での大学受験をお考えの方には、受験での競争がどのようなものかを知っていただくよい機会になるはずですので、ぜひお読みいただければと思います。

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○メールマガジン5月3日配信分(一部抜粋)
というわけで今回は22号となりますが、前回お伝えしたとおり、帰国生大学入試の概況についてお知らせします。次回との2回に分けてお伝えします。

前号で触れました通り、大手予備校の一つが年1回発行している帰国生用の大学受験情報誌に、帰国生入試が当面は競争緩和の方向にあると書かれていますが、それは正しい認識ではないことをお伝えします。

この情報誌が競争緩和の方向にあると判断しているのは、日本の大学受験のために帰国する生徒が減少傾向にあることと、帰国生受け入れ学部数が年々増えていることの2点に基づいてのことです。

しかし、この2点はいずれも注意が必要で、まず前者は根拠とするデータの解釈が間違っていること、後者は受け入れ学部数が増えている理由を考えずに競争緩和に直結させていることが問題です。

まず前者ですが、この情報誌は文部科学省公表の、帰国生受け入れ枠の入学者数を根拠にしています。帰国生で浪人する人は少数派であり、それは翌年の入学者数に含まれるということが年々同規模で繰り返されているので、<帰国生受け入れ枠の入学者数=大学進学のために帰国した実際の生徒数>と考えて概ね問題ない、と判断しているのだと思います。(いつ帰国したのかは問わないことにしましょう。帰国生受け入れ枠の入学者数には、日本の高校に編入した帰国生も当然含まれています)

しかし、文部科学省公表の数字は、帰国生のための入試枠(AO入試や自己推薦入試の中に帰国生用の枠があるものも含みます)を利用して入学した生徒数でしかありません。5、6年前ならそれでも帰国生の受験の実態を捉えるのに依拠できる数字だったでしょうが、現在は違います。帰国生のための入試枠を撤廃し、それまでその枠で出願する資格のあった生徒を、AO入試や自己推薦入試の中で、海外経験のない人や、海外経験が中学以前であるなどの理由で帰国生のための入試枠を利用できない帰国生と一緒に選考するケースが増えているためです。




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