SOL帰国生大学受験メールマガジン第24号を配信しました ―SOLからのお知らせvol.51―

(2011年6月5日 16:50)

こんにちは。SOLからのお知らせです。
6月4日に、SOL帰国生大学受験メールマガジン第24号を配信しました。今回のメールマガジンは、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学、ICUといった帰国生に人気のある大学について、帰国生入試やAO入試の現状を分析したものになっています。前回まで、大手予備校の入試分析の前提にある認識が誤っていることを述べてきましたが、帰国生大学入試の正しい現状認識を得るために、今回配信したメールマガジンを参考にしていただければと思います。

なお、メールマガジンの配信登録は以下のフォームより受け付けております。また、バックナンバーを希望する人は、メールマガジンバックナンバーご請求フォームをご利用いただければと思います(タイトルリストはこのブログの「SOLからのお知らせ」vol. 39vol. 40に掲載してあります)。よろしくお願いいたします。

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○メールマガジン6月4日配信分(一部抜粋)
<ICU> 国際基督教大(ICU)の帰国枠4月入学の入試は長年、一般受験と同日である1月末~2月初旬に実施されていましたが、2009年度入試から早稲田大、慶應大の多くの学部の合格発表前である9月20日頃に行われるようになりました。この入試日程の変更により、前年まで50名程度の志願者だったものが200名程度となりました。しかし、合格者数は前年まで30名程度であったのが50名程度となったに過ぎず、非常に厳しい競争になっています(2011年度入試は志願者185名、合格者49名です)。

以前であれば高校時代の活動・成績への評価の高い生徒であれば、TOEFL75程度の英語力でも合格していました(TOEFLの得点と高い相関関係にある英語筆記試験を実施していました)が、TOEFLかTOEICのスコアを英語筆記試験の代用とする今の入試形態においては、TOEFL90以下ではわずかしか合格者は出ていません。そして当然、ICUの合格者は早慶上智の合格者と重なっていますので、ICUでは入学辞退者も多く出ているはずであり、ICUの他の入試(AO入試や秋入学)より明らかに難しくなっています。河合塾『栄冠めざして2011』はICUの帰国生入試について、新たに多数の帰国生を入学させる大学が増えたのは帰国生に朗報、と述べていますが、誤りです。ICUは入学者数を公表していませんが、2月に入試を行っていた頃と現在の9月に行っている入試とでは、入学者数はほとんど変わっていないものと思います。ICUが9月に入試時期を移したのは、優秀な学生を確保した いためであり、この入試枠での入学者を増やすためではないはずです。

選考はTOEFLかTOEICのスコア、および日本語小論文の2つで合否がほぼ決まっていますが、小論文問題が以前の小論文問題のようにきちんと練られたものではなく、3年間悪問が続いています。そのため、ICUで学ぶのにふさわしい人がきちんと入試に向けて準備しても、合格できるとは限らないのが現状です。



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