2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.8 ―帰国生大学入試についてvol.28―

(2011年6月7日 12:50)

こんにちは。SOLの余語です。
現在、帰国生大学入試で人気の高い私立大学と言えば、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学(ICU)の4つが挙げられると思います。このうち、初めの3つの大学の出願要項については、「帰国生大学入試について」のvol. 232425でお知らせしましたが、先週末にICUでも2012年度入学者を対象とした帰国生入試の要項がHP上で発表されましたので、今回はそれについての記事にしたいと思います。

ICUの帰国生入試には、9月入学者を対象とするものと、4月入学者のためのものと2つの入試がありますが、今回要項が発表されたのは後者です。そこでは、出願資格について、以下の3つの基礎的な条件があります。

1. 外国の中学校・高校で継続して2学年、教育を受けたこと
2. 国内外を問わず、高校を2010年4月1日から2012年3月31日の期間に卒業していること
3. 高校の採用する教育制度において、大学入学資格を得ていること


ICUの帰国生入試は、日本の高校3年生も受験することが可能ですが、日本の教育制度では高校を卒業するだけで大学入学資格を取得できますので、外国の教育制度における統一試験などを受験する必要はありません。

ただし、学科試験に英語試験がなく、TOEFLやTOEIC、IELTSのスコアがその代わりになりますので、受験を考えている人は、これらの試験を受けておかなくてはなりません。この英語運用能力試験については、TOEFLであればITPは認められませんし、TOEICは原則的に日本で受験したものに限られます。また、IELTSはAcademic Moduleを受験する必要があることや、これらの結果を全て大学に直送する手続きを取らなければならないことに注意してください。

合否の判定は、試験当日の小論文試験、面接試験、上で述べた英語運用能力試験のスコアで行われます。9月に翌年の4月入学者を対象とする入試を行うようになって3年が経ちますが、これまでの小論文試験の問題は受験生の能力がその出来に反映しづらいものであり、実質的に英語運用能力試験のスコアで合否が決定することになっています。TOEFL iBTで言えば、最低90点は必要になりますので、6月中にこれらの英語運用能力試験を受験する人はこの目安を超えられるように頑張ってもらえればと思います。

出願手続きは、海外の高校を卒業した人の場合、2段階に分かれており、まず7月15日までに「出願資格および出願書類の確認」の申請を行い、その後、8月15日から8月26日の期間で最終的な出願手続きを行うことになります。これまでは、「出願資格および出願書類の確認」の申請を忘れてしまっても、出願書類が揃っているのであれば出願が認められてきましたが、今年も同じかどうかはわかりません。受験を考えている人は、1段階目の手続きを忘れずに行うようにしてください。

【ICU 2012年度4月入学者を対象とした帰国生入試】
http://subsite.icu.ac.jp/admissions/screening_system/return/april/index.html

それでは、ICUの帰国生入試対策などについてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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