2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.13 ―帰国生大学入試についてvol.33―

(2011年7月14日 17:55)

こんにちは。SOLの余語です。
前回の記事は、明治大学の帰国生を対象とした入試のうち、帰国生特別入試を実施する文学部の出願条件などに関するものでしたが、今回はこの形式の入試を実施するもう1つの学部である政治経済学部のものをお知らせします。日本の高校に編入した人や中国の現地校を卒業した人にとって不明確な点がある要項になっており、それについて学部事務局に問い合わせてありますので、参考にしてもらえればと思います。

まず、政治経済学部の出願条件は以下の通りです。

1. 日本国籍や永住権、特別永住権を有していること
2. 海外の中等教育機関(中学校、高校)に2学年以上在籍したこと
3. 国の内外を問わず、2011年4月1日から2012年3月31日の間に高校を卒業している(卒業見込みである)こと
4. 大学の指定している大学受験資格取得のための統一試験を受験している(もしくは、合格している)こと
5. 大学指定の外国語検定試験を受験し、そのスコアを提出できること


上の条件の5.については、英語、ドイツ語、フランス語の検定試験が指定されていますが、英語運用能力試験ではTOEFL(iBT、PBT)のスコアを提出することが必要です(TOEFLを提出する場合には、iBTで68点以上、PBTで520点以上という制限があります)。

また、4.の大学入学資格取得のための統一試験は、要項ではIBやアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、ニュージーランドのものが指定されていますが、これ以外の教育制度でも統一試験がある場合には、それを受験していれば(もしくは、合格していれば)出願が認められます。そして、統一試験がないのであれば、上の具体的に名前の挙がっているものを受験しなければなりません。

この点、問題になるのが、前回の記事でも取り上げた中国の現地校を卒業した人と、高校を卒業しさえすれば大学入学資格を取得できる日本の高校生のはずです。僕らも要項を読んだ限りでは、この2つの場合についてどうすればいいのかよくわからなかったので、学部の事務局に問い合わせましたが、SATのReasoning TestとTOEFLの2つの試験を受験しなければ出願できないとのことでした(大学の事務局にこのような条件を満たすことの難しさを訴えましたが、こちらの主張は残念ながら認められませんでした)。

合格者の選考については、書類審査、国語(現代文)試験、面接試験が実施されます。このうち、国語試験は帰国生大学入試の中で最も難しいものです。難関大学の一般入試対策の問題集などに取り組むことで、難しい読解問題を解くことに慣れておくようにしましょう。

出願期間は8月22日から26日までです。TOEFLやSATのスコアを大学に直送しなければならないことや、その他の学部と違って高校からの推薦状が必要になることに注意してください。

それでは、今回の内容についてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



トップへ戻る