2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.19 ―帰国生大学入試についてvol.39―

(2011年8月19日 14:10)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」のvol. 3738では、中央大学の法学部や商学部で実施される、一定の外国語運用能力を有する受験生を対象とした入試を紹介しました。今回は、経済学部でも、「自己推薦・海外帰国生等入学試験」という名称で同様の入試が実施されていますので、その出願条件などについてお知らせしたいと思います。

まず、この入試の出願条件に関してですが、「国内外を問わず、高校を2012年3月31日までに卒業している(もしくは、卒業見込みであること)」というものが、受験生全員に共通のものとして課されています。そして、これ以外に高校での成績や学校内外での活動に関する条件を1つ満たさなくては出願が認められませんが、その中で多くの帰国生に関係するものは以下の2つだと思われます。

・大学指定の外国語検定試験で、一定のスコアや級を取得していること
・海外の高校に2学年以上継続して在籍したこと


このうち、上の外国語検定試験に関する条件では、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の試験が指定されています。どの試験のスコアなどを提出すればいいのか、出願が認められるスコアや級はそれぞれの試験でどれくらいなのかということについては、以下に出願要項へのリンクを貼っておきますので、そちらを参考にしてもらえればと思いますが、中国語で認められているのは中国語検定のみであり、中国の現地校に通う人の多くが受験するHSKではないということに注意してください。

【中央大学経済学部自己推薦・海外帰国生等入学試験要項】
https://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/economics/pdf/b03_06_02-01.pdf?200512050000

合格者の選考は、小論文試験や外国語試験(英語、ドイツ語、フランス語、中国語から1つを選択)、面接試験で行われます。このうち、外国語試験については、上に挙げた2つの出願条件の1つ目のものを満たすことができれば、商学部の海外帰国生等特別入試と同様に免除されます。ただし、この入試でも、提出した外国語検定試験の結果や小論文試験の出来によって、外国語試験を免除された場合の合格可能性が変わってくることが考えられることに注意しましょう。

この入試の出願手続き期間は、9月12日から9月16日までとなります。これまでに紹介した入試と異なり、1,000字程度の自己推薦書を書くことや、出願資格に関する活動報告書を作成することが求められていますが、中央大学の他の特別入試との併願が認められていますし、今年から入試の名称に「海外帰国生」という文言が入ったところを見ると、帰国生を一定数採るはずです。経済学部で学ぶことを希望している人は、この入試制度を活用することも考えておいてください。

それでは、今回の内容についてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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