TOEICのスコアアップのための学習法についてvol.5 ―英語学習の勧めvol.89―

(2011年8月22日 10:15)

こんにちは。SOLの余語です。
「英語学習の勧め」では、vol. 70からvol. 73にかけて、TOEICのスコアアップのためにどのような学習をすべきかということを説明しました。それは主に、一定のスコアを取るのを難しく感じる帰国生や海外生の多い文法問題のセクション(Part 5、Part 6)についてのものでしたが、今回はリーディング問題のセクションの対策(Part 6、Part 7)を取り上げたいと思います。

このブログでは、以前からTOEFL iBTでのスコアが伸びない人や、単身留学生で海外の滞在歴が短い人はTOEICの受験をまず考えるべきと述べてきましたが、TOEICが英語運用能力の基礎的な部分を計るものであることがその理由でした。また、TOEICの問題になるものは日常生活の中で目にする機会が多いもので、TOEFL iBTで出題されるような学問的な文章に対応する能力がまだ定着していない段階でも、スコアアップを目指すことができるということもあります。

上で述べたTOEICの特徴をよく現しているのが、リーディング問題のセクションです。実際に受験したことのある人や、対策のための問題集に取り組んだ人ならわかると思いますが、そこで出題される文章には、英字新聞などで見ることのできる人材募集や商品や企業の宣伝を目的とした広告記事が多くあります。また、特に単身留学生として海外で生活していれば接する機会の多いはずの請求書や請求内容などを伝えるメールも頻出の題材です。

これらの文書や広告には一定の型というものが存在しますし、そこで使われる単語や表現にもある程度共通しているものがあります。帰国生や海外生ではリスニング問題だけでなくリーディング問題のセクション(特に、Part 7)でも得点を稼ぐという人が多いですが、そこで十分にスコアを伸ばせていない人は、自分や家族に送られてくる請求書などのビジネスレターや英字新聞の広告などを見て、自分の知らない単語や表現の意味を辞書で確認するようにしてください(もちろん、対策問題集に取り組む余裕がある人は、そちらで学習を進めた方が効率的だと思います)。

なお、リーディング問題のセクションについての悩みで、TOEICの受験者で広く見られるものに、全ての問題に対応するために十分なスピードを身につけることができないということがあると思います。TOEICのPart 5、Part 6、Part 7では、100個の問題を70分で解かなくてはならないため、これは帰国生や海外生の人にとっても切実な問題だと思います。次回は、その点についてどのように対応していくべきかということについて述べたいと思います。

それでは、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。

【お問い合わせフォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/contact/



トップへ戻る