TOEICのスコアアップのための学習法についてvol.6 ―英語学習の勧めvol.90―

(2011年8月29日 9:50)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、TOEICのリーディング問題が日常生活でよく目にするものを題材にしていること、そしてそのようなものに使われる単語や表現には共通したものが一定程度あり、日頃から辞書などでそれらの意味を確認することが対策になるということを述べました。今回は、文章の構成という観点から、TOEICのリーディング問題の対策について説明したいと思います。

TOEICの文法問題セクションやリーディング問題セクションについて、実際に受験をした人の感想として多いのが、時間が足りないということです。この2つのセクションでは、70分で100問の問題に取り組む上に、あまり長くないものであるとは言え、複数の文章を読む必要があり、最後の問題まで解くことができずに制限時間が終了するのを迎えてしまったという人も少なくありません。

短い時間で多くの課題に対応するための方策は色々と考えられますが、その一つに文章問題で読む箇所をある程度限定するということが考えられます。与えられた文章を最初から最後までしっかりと読むのではなく、問題で訊かれている内容に対応する部分だけ読み込むということです。このようなことを書くと、まだ読んでいない文章について、どこが問題に対応している箇所なのか特定するのは難しいのではないかと言われてしまいそうですが、TOEICで出題されるのは一定の種類の文章ですし、それらには一般的に了解されているフォーマットが存在しています。

例えば、TOEICでは、企業経営などに関するセミナーのお知らせが出題されることが多くありますが、このような告知記事では、文章の始めでセミナーが開催されること、その概要とそれに参加することによって受講者は何が得られるのかということが説明され、それに続いて講師や主催企業などの紹介があり、最後にそれに参加するための手続きについての記述があるというのが一般的な構成です。これが頭に入っていれば、参加手続きの日程に関する問題が出題された場合には、文章の最後の方だけを読み込めばいいということになります。

その他にも、経済に関する新聞記事では、冒頭に記事全体の概要が述べられていたり、料金の請求メールでは料金の内訳が述べられた後で、請求に関する経緯が述べられていたりと、TOEICで出題される文章には、そのタイプによって、ある程度決まった構成というものが存在します。それを把握しておけば、問題の答えとなるものがどの辺りに書かれているのかということについて見当がつくはずです。一つ一つの文章のタイプでどのような構成が典型的なものなのかということを日々の学習の中で考えることで、実際の試験で文章読解にかける時間の短縮を目指すようにしましょう。

なお、英文を読むスピードを上げるということについては、TOEIC対策だけにとどまらない方法というものも存在します。次回はそれを紹介したいと思います。

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