2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.16 ―帰国生大学入試についてvol.36―

(2011年8月3日 18:00)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」では、前回まで明治大学の帰国生を対象とした入試の出願要項の概要を4回に分けてお知らせしました。明治大学の出願要項が公表されてからおよそ1週間後に、中央大学でも帰国生を対象とした様々な特別入試の要項がHP上に掲載されました。今回はそれらの入試のうち、海外帰国生等特別入学試験の出願条件などを取り上げたいと思います。

中央大学の海外帰国生等特別入試は法学部、商学部、文学部の各学科で実施されており、以下のような出願条件を満たすことが全て共通に求められています。

1. 日本国籍、もしくは永住権、特別永住権を有すること
2. 国内外を問わず、高校を卒業している(もしくは、卒業見込みである)こと
3. 外国の高校に2学年以上継続して在籍したこと


出願要項を読むと、外国にある日本の教育制度の学校(以下、在外教育施設)を卒業した人もこの入試を受験することができるように思えますし、実際に予備校などから出版されている帰国生大学入試についての資料集の中には、受験が認められていると書かれているものがあります。しかし、この点について大学の事務局に問い合わせたところ、3.の「外国の高校」とは、滞在した国の現地校や外国の教育制度を採用する国際校であり、このような教育機関に在籍した経験のない在外教育施設の卒業生には受験を認めていないそうです。

また、日本にある国際校を卒業しているが海外に滞在した経験がない人も要項の文面上では受験が認められているように読めます。この点も大学の事務局に確認しましたが、こちらも地理的に「外国の高校」とは認められないため、受験は認められないとのことですので、その他の入試制度で受験することになります。

合格者の選考は学部によって異なりますので、以下のリンク先を参照してもらえればと思いますが、商学部では英語運用能力検定試験で一定のスコアや級を2009年9月以降に取得していれば、英語試験が免除されます。ただし、この場合でも、提出するスコアなどによって合格可能性が変わってきますし、実際の入試での小論文試験や国語試験の出来も重要である(つまり、英語試験が免除されても合格が保証されているわけではない)という点にも注意が必要です。

【中央大学海外帰国生等特別入学試験要項】
https://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/law/pdf/b01_06_02-04.pdf?200512050000

出願手続き期間は9月5日から9日までとなります。商学部の英語試験の免除を希望する人は、TOEFLのスコアだけは大学に直送することが必要なのと、志願者経歴書の右上の余白に「外国語試験免除希望」と書かなければならないことを忘れないようにしてください。

それでは、今回の内容についてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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