2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.21 ―帰国生大学入試についてvol.41―

(2011年8月31日 14:05)

こんにちは。SOLの余語です。
「帰国生大学入試について」では、ここまで首都圏の有名私立大学の帰国生を対象とした特別入試の出願要項などを紹介してきました。それに引き続き、今回からは立教大学で帰国生の受験できる特別入試を取り上げたいと思います。

立教大学では、帰国生が受験できる特別入試に帰国生入試と自由選抜入試がありますが、このうち、帰国生入試は今年度から文学部と経営学部のみで実施されることになりました。その2つの学部に共通する出願条件は以下の通りです。

(1) 日本国籍、もしくは永住権を有すること
(2) 国の内外を問わず、高校を2011年4月から2012年3月の間に卒業していること
(3) 日本の高校や日本にある国際校に編入した場合には、その在籍期間が2学年以内であること


これらの条件に加えて、現地の学校の在籍期間について、2つの学部で異なる条件が存在します。まず、文学部では以下の2つの条件のどちらかを満たす必要があります。

(a) 外国の高校に継続して2学年以上在籍したこと
(b) 外国の中学校・高校に通算して3学年以上在籍し、高校での在籍期間が1学年以上であること


そして、経営学部の場合は、次の2つの条件のどちらかを満たすように、外国の学校に在籍していなければ、出願条件は認められません。

(a) 外国の中学校・高校に継続して3学年以上在籍したこと
(b) 外国の小学校、中学校、高校に通算して5学年以上在籍したこと


合否の選考は、外国語試験(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、朝鮮語から1つ選択)、小論文試験、面接試験で行われます。経営学部の場合、学科試験の翌日に面接試験に進める人が発表されますが、英語試験のスコアがその際に重要な意味を持っているようです。実際、昨年、SOLの生徒で立教に合格した人は、小論文試験では課題文を読み違えて高い評価が得られない文章を書いてしまったものの、英語試験は85%の問題に正解していました。英語試験の問題は簡単なものなので、取りこぼしをしないようにすることが必要です。

また、外国語試験で英語以外の言語のものを選択する場合には、その言語を高いレベルで使いこなすことのできる能力が必要になります。例えば、昨年、中国語試験を選択した人には、旧HSKで8級を取得していても不合格になった人がいるという話を、中国の現地校を卒業した生徒から聞きました。

出願手続きは10月12日から18日までとなります。提出する書類が日本語か英語以外で書かれている場合には、どちらかの言語に翻訳し、その翻訳が正しいものであることを卒業した高校や大使館などで証明してもらう必要があります。中国の現地校などを卒業した人は、なるべく早く準備を始めてください。

それでは、今回の内容や立教大学の受験対策などについてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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