2012年度帰国生入試の出願条件などに関してvol.23 ―帰国生大学入試についてvol.43―

(2011年9月12日 16:05)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、立教大学の自由選抜入試で帰国生が多く受験する異文化コミュニケーション学部の出願条件などについてお知らせしました。この入試制度では、この他にも海外の高校を卒業した人でも受験が可能であることを明示している学部があります。それは文学部と経済学部ですが、今回の記事ではその出願条件を取り上げたいと思います。

まず、文学部ですが、出願条件は以下の2つになります。

(1) 2012年3月31日までに高校を卒業していること
(2) 文学部の学生にふさわしい思考力などを有していること、もしくはこの学部で学ぶことに強い意欲を持っていること


文学部の自由選抜入試では、合格者の選考に関して2つの方式を採用しています。このうち、方式Ⅰは、書類審査、小論文試験、外国語試験(今までお知らせした入試と同じで、複数の言語から1つを選択)、面接試験で合格者を決定しますが、方式Ⅱでは、外国語総合試験(フランス語とドイツ語から1つを選択)、面接試験のみが実施されます。前者の方式に比べると、後者では合格者を多く出していますので、フランスやドイツの現地校、またこの2つの国の国際校に通う人にとっては、そこで習得した外国語運用能力を活かすことができる入試制度になっていると言えるでしょう。

一方、経済学部で大半の帰国生にとって関係のある出願条件は、次に示す通りです(この他にも、コンクールでの実績や資格に関する条件がありますが、それについては、最後にリンクを貼る出願要項を確認してください)。

(1) 2011年4月から2012年3月の間に高校を卒業していること
(2) 経済学部で学ぶことに強い意欲を持っていること
(3) 学校教育における12年の課程のうち、通算して4学年以上海外の学校に在籍し、かつ特色ある異文化体験を有すること


この学部では、合格者の選考を書類審査、外国語試験、小論文試験、面接試験で行っていますが、昨年度までの合格実績を見る限り、厳しい競争になることが予想されます。学校での成績や外国語運用能力、日本語運用能力について、高いレベルを目標にして、受験準備などを進めることが必要になるでしょう。

なお、出願期間は、異文化コミュニケーション学部と同じで、9月29日から10月5日までとなります(事前の出願資格の確認申請についても同様です。それについては、前回のブログ記事を参考にしてください)。どちらの学部でも、そこで学ぶことに対する強い意欲や特色のある異文化体験を有していることを2,000字程度の志望理由書でアピールしなければなりませんし、文学部の方式Ⅰでは、志望理由書の代わりに4,000字以上5,000字以下の課題作文を提出することが求められています。これらの書類を内容の充実したものにするために、なるべく早めに準備を始めたほうがいいと思います。

【立教大学自由選抜入試出願要項】
https://www.rikkyo.ac.jp/invitation/admissions/undergraduate/guidelines2012/_asset/pdf/2012senbatu.pdf

それでは、今回の内容や立教大学の受験対策などについてご質問などありましたら、下記のフォームよりご連絡ください。

【教育相談フォーム】
https://www.schoolofliteracy.com/consultation/form.html



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