TOEICのスコアアップのための学習法についてvol.8 ―英語学習の勧めvol.92―

(2011年9月23日 19:00)

こんにちは。SOLの余語です。
前回は、英文読解のスピードアップのためにどのような形で学習を行うべきかということを説明しました。そこで紹介した「多読」に「精読」を織り交ぜるというスタイルはTOEIC対策と言うより、一般的な英語の学習法ですが、今回は題名通り、TOEICのリーディング問題の特徴に合った対策について述べたいと思います。

TOEICのリーディング問題では、問題文に書いてある情報をただ答えるだけでいいというものが多く出題されます(TOEFLやSATだと、与えられている情報を自分で処理しなければならないものがあります)。しかし、そのような問題では、問題文で使われている単語などの同義語が使われていることがあり、その関連性が理解できないために、誤った答えを選んでしまうということがあります。

例えば、ある会合に参加するメンバーのリストを月曜日までに提出するようにというメールが問題文になっている場合、「参加する」を問題文ではjoinで表現していたのに、選択肢ではparticipate inとしているというケースが考えられます。また、「提出する」ということを表すのにも、submitやprovideなどの同義語が問題の中で使われることでしょう。

このようなことを考えると、TOEICのリーディング問題対策において、単語や表現を覚えていく際に、その同じ意味のものまで含めて覚えていくというのが、正答率を高めるために重要なことだと言えます。最近、日本の書店で売られている単語集には、一つ一つの単語の意味を覚えるだけでなく、その同義語にはどのようなものがあるかということに意識を向けさせる作りになっているものがありますので、そのような教材を使うことは効果的なはずです。

また、海外生の人は、日本から英和辞書が搭載された電子辞書を持って行っているということが多いと思いますが、電子辞書には類語辞典(thesaurus)が内蔵されているのが一般的です。これは、ある単語の同義語や意味の近い語の一覧を見ることができるので、上で述べたような課題を克服するのにはうってつけの教材です。実際にリーディング問題の演習を行っていく中でよく見かける単語については、このような辞書を使って、同じように使われるものを調べておきましょう。

それでは、次回から、帰国生や海外生が苦手としている文法事項についての解説に戻りたいと思います。なお、今回の内容に関して、ご質問などがありましたら、以下のフォームよりご連絡ください。

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